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ろうそく出せよ♪


ろうそくだーせ、だーせーよぉ
ださないと、ひっかくぞ♪

「今日、ろうそく出せの日だから、お菓子準備しておいてね。」
「あそこの家、たくさんお菓子もらえるぞ」
「お菓子にお金が入ってたよ」

一年の中で、七夕のこの一日は、子供達の横のつながりが、いつもより強い。

北海道の七夕は、道南(北海道の南側)の函館や室蘭の一部を除き、
8月7日。

本州より、ひと月遅れの七夕祭り。

私が子供の頃は、浴衣で提灯を持ち、町内のお宅の玄関先で、冒頭の歌を歌った。
「ろうそくを出せ」と、唄っているが、ろうそくと一緒にお菓子が欲しい。

40年位前、私が唄いまわっていた頃は、ろうそくだけの家とお菓子もくれる家と半々だった。
たまに、お金持ちのお宅のお菓子には100円玉が入っていたりした。
もう、その家には子供が次々と訪れる事態になった。

普段と違う気持ちの昂ぶりで、落ち着かないのは、どの子どもも一緒。
そのうちに、慣れない提灯にろうそくの火が燃え移り、大騒ぎになる。
それでも、ケガをすることもなく、提灯を入れ替えて、もしくは燃えて半分消失した提灯を持って、再び出動していた。

娘が、「ろうそく出せ」に参加していた、20年位前。

時代も変わり、提灯をもつものはいなくなった。
提灯が危ないなどの理由で持たずに回るようになったのかもしれない。

思えば、提灯が売っているのを見かけなくなった。
家にろうそくも、そうそうないし。

子供達は、自転車で、同級生の家や町内を中心に大きな袋を持って、まわっていた。
私も、子供の友達が来るかもしれないし、子供がいろんなお宅に伺っていることを考えて、簡単なお菓子の詰め合わせを30個くらい作って、待っていた。

この時期のスーパーには、「七夕用お菓子」的なものが売り出される。
よく目につくのは、「うまい棒」60本入りとか50本入りカルパスなど。
小分けわれたおせんべいなども、一緒にならんでいる。

時代と共に、この行事も形を変え、家に子供が来ることを拒否するお宅も増えてきた。

数年前には、私の住む町内会では、家の玄関に色紙が貼ってあるお宅にだけ行くというルールが作られた。
迷惑だと感じるお宅があるのも、無理はない。

コロナ禍で、子供達が集団で出歩くこともなくなり、知らないお宅から食べ物をもらうことに抵抗のある家庭も増えただろう。

昨年の七夕は、だれも来ないし、だれも歩いていなかった。

今年は、どうかな。
こうして、行事がひとつなくなっていくのかもしれない。

ローソクもらいの習俗が北海道に根付いた説のひとつとして、青森県青森ねぶた弘前ねぷたとの関連があげられている。津軽地方では戦前までのねぶた照明はローソクであったため、ローソクをもらって歩くことが習慣となっていた。

Wikipediaより

北海道開拓で、移住者により出身地の文化や行事を持ち込んだものが多いと言われている。
他県に比べると歴史の浅い北海道。
この季節になると、話題に上がるこの行事。

時代と共に形を変えて、もはや何が目的の行事だったか分からなくなってしまったが、地域の交流としての行事は時代の波に消されてしまうのかもしれない。



#猛暑の過ごし方

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