台湾人の血を持つ、ビート系文学(東山彰良)
小説紹介第59弾!
「路傍」 東山彰良
2008年発売!
本日紹介するのは2002年このミステリーがすごい大賞の銀賞&読者賞でデビューし、2013年(流)で直木賞を受賞した東山彰良(ひがしやま・あきら)
生れは台湾で、直木賞受賞後は台湾が舞台の作品も多く、あと文体としてはアメリカ文学、特にケルアックを代表するビート文学の影響を強く感じるものが多いです。
そんな中で私が一押しするのは今作。
タイトルから(オンザ・ロード)を感じさせるビート系文学の強い作品です。
主人公は定職にもつかず、金も女もいない28歳。
未来の事なんて考えず、日々酒を飲みバカ騒ぎして、兎に角行き当たりばったりの毎日を友人と楽しむ日々。
そんな二人に金の臭いがするトラブルが転がり込む物語。
物語の展開にワクワクさせられます。
どうでも良い物語なのに、深みを感じさせるのは凄い!
第11回大藪春彦賞受賞しています。
それでは東山彰良のマイベスト・スリーを紹介します。
第三位 さすらい 2006年発売!20代半ばの四人のろくでなしの日々を描いただけの物語。。暴力やセックス、ドラッグなどのシーンも多いのに不快感がなく、むしろ読後は温かい気分になります。これぞアジアのビートニクス。
第二位 イッツ・オンリー・ロックンロール 2007年発売!70年代の音楽(特にロック)に嵌った人なら、読んで笑って涙する事間違いない作品。今時こういうロック文学を書ける人は希少だと思います。当てはまる人には必読の一冊です。
第一位 路傍 2008年発売! 上記二作と比べ文学性を一番感じるので一位にしたけど、この時代の東山作品は音楽好きで70年代のヒッピー文化やビート系に嵌った人にはどれも面白いと思います。
直木賞受賞してから、個人的には固い作品が多くなった気がするのが、少し残念だけど、年齢を考えると仕方ないですね。
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