ラオス旅⑤ ガイドブックなしで国境に行くと、だいたい詰む
旅にはテーマがある。
今回はこちら。
「書を捨てよ、町に出よう」
有名な寺山修司の著書である。
どんな内容だったか、さっぱり記憶にないが、
(素晴らしかったことは覚えている)
まあ関係ない。
着目していただきたいのはタイトル。
旅に置き換えた場合、「書」とはガイドブックのこと。
ガイドブックを捨てて旅にでよう!
ある種の旅人にとって、ガイドブックを捨てる=持たない旅は憧れなのだ。
それは究極の自由!
真の自由旅行なのだ!
そう息巻くと、ぼくは「地球の歩き方ラオス」をゴミ箱に放り捨てて、自由の旅に出かけたのだった。
………
というのはウソで、実は購入したガイドブックをすっかり会社に忘れてきてしまったのだ。
仕事をしながら会社でこっそり旅行の計画を立てていた罰が下ったようだ。
まあ、でも、落ち着こう。
こちとら海外一人旅歴10数年である。
ガイドブックなんて、卒業の頃合いである。
しかも、ラオスはアジア。
カオスのアフリカや、英語が伝わらない旧ソ連圏、さらには文化が違いすぎる中東と比べれば、まるで散歩!!
目をつむっても目的地にたどり着けるだろう!
いろいろ考えているうちに、気が大きくなったぼくは、空港の書店をあえてスルーして(もう一度買うのも癪なので)、飛行機に乗り込んだのだった。
数日後…
ぼくは絶望の淵にいた。
ここは、タイのラオス国境の街、ナコームパノム(ウドンターニからバスに乗ってやってきた)。
ここからラオスに入国する。
巨大なメコン川の向こう側に、ラオスの町、ターケークが見える。
ぼくの計画では、今日中にさらに次の町まで行く予定なので、国境越えに費やすことのできる時間はせいぜい30分。
しかし夕闇が迫る中、一体どうやってメコン川を渡るのか、分からなかった。
なぜならば、ガイドブックは会社の引き出しでオネンネしているから!!!!
シッッット!!!!!
ぼくは国境線の川を見ながら、困り顔をして立ち尽くしていた。
すると、お人好しそうなアンちゃんが「ボーダーに行くにはあのバスだよ」と教えてくれた。
さすがアジア!
人が優しい。
ぼくは礼を言って、走りかけようとしている大型バスに乗り込むと、ホッと一息。
ん?
バス?
ぼくはてっきりボートで国境を越えるとおもっていたのだが…
バスはぐんぐん町を離れていく。
目的地は目と鼻の先の対岸なのだが。
40分後…
ようやく橋が見えてきた。
そこがイミグレーションになっていた。
つまりは、こういうこと↓

街を繋ぐ橋をかけろや!!!!!
結局、イミグレにも時間がかかり、ターケークについたのは、タイのナコームパノムをたってから2時間後…

すでに夜。
ぼくはすべてを諦めて、この街に泊まることにした。
まあ、でもよく考えたら、ガイドブックがあったところで、結果は変わらなかっただろう。
計画が破綻していたのだ。
次回、ターケークの野ざらし食堂
