終戦後に生まれた世代からの提言
― 株価の上昇と、静かに弱る国 ―
私は終戦後に生まれた世代だ。
焼け野原は知らない。
だが、その記憶の中で育った。
広島に暮らしていると、戦争は過去の物語ではない。
町の空気の中に、確かに残っている。
だからこそ思う。
戦争は、形を変える。
かつては爆弾と銃だった。
しかし今は違う。
港を止め、
観光を止め、
半導体を止め、
資源を止める。
弾は撃たれなくても、国は止まる。
日本は、中国に深く依存している。
部品も原材料も市場も、複雑に絡み合っている。
それを推し進めてきたのは、
効率と利益を最優先してきた企業であり、
成長戦略を掲げてきた政治でもある。
その結果どうなったか。
株価は上がる。
「過去最高」と誇らしげに報じられる。
だが個人消費は伸びない。
実質賃金は上がらない。
物価だけが上がる。
生活は苦しいままだ。
年金生活者は不安を抱え、
若者は将来に希望を描けず、
中小企業は余力を失っていく。
それでも政治は言う。
「市場は評価している」と。
株価が上がれば、国が強くなったことになるのか。
食料もエネルギーも海外頼み。
重要部品も海外依存。
国内基盤は薄くなる一方。
これを本当に“成長”と呼べるのだろうか。
私は戦争を体験していない。
だが、戦争の結果を背負って生きてきた。
だからこそ言いたい。
国を守るとは、
勇ましい言葉ではない。
重要分野を国内に戻すこと。
依存を分散すること。
短期の株価より、国民の生活を守ること。
それが政治の責任ではないか。
広島の空は今日も静かだ。
この静けさを守るために必要なのは、
楽観ではない。
現実を見る勇気だ。
終戦後に生まれた世代として、
私は問い続けたい。
この国 日本は、本当に足元を固めていけるのか?
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました😊
