お金をかけるか、時間をかけるか。それが問題だ!
あなたは「毎日のごはん」を、
どのように召し上がっていますか?
「どのように」とは、つまり、
①自炊・手作り弁当
②スーパー・コンビニなどで買ったものを、自宅や職場で食べる
③外食・レストラン
④宅配(ウーバーなど)
みなさんそれぞれに、
適宜、①~④を混ぜて暮らしている……と想像しますが、
今回は、食生活から、
「時間とお金」について考えてみたいと思います(^^)
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1970年代生まれの私ですが……
一般的に、自炊が当たり前の時代でしたね。
私の実家では、外食は年に3~4回であり、
365日 ほぼ休みなく「手作りの料理」を課せられてきた母でした。
世の中的に「それが、家族への愛情」
……という「暗黙の空気」がまずあって、
もちろん、家で調理をすることで、
栄養バランスのよい料理が出せる……
などのメリットがあったわけですが、
何を差し置いても、
要するに、
自炊は、圧倒的に経済的だから。
これが主な理由で、せっせと自炊をしてきたのであります。
外食も、スーパーの総菜も、不経済!
時間と手間さえかければ、
安くておいしいモノが大量に作れるんだから。
このように、家計のやりくりを担う母たちは、
「お金をかける」より
「手間(時間)をかける」
「時間」という人生の資源を使って、
「金を使わぬ選択」をしてきたわけです。
節約と貯金の日本人でございます。
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そんな母が80代になりまして、ここ5年くらい、ぼやき続けています。
「ごはんつくるの、しんどいよー」
父とふたりで暮らす母は、
体力の余裕がなくなり、昔のようにはつくれないと嘆いている。
80代にもなれば、当たり前です。
本来なら「嫁」なる人と同居することで、
その役割をバトンタッチするところなのかもしれませんが、
実家はそのような形態にはなっておりません。
母には、
「毎食作らないで、お総菜やお弁当を買ってねー」
と伝えてありますが、
コンビニのお総菜を手に取り、
「こんなちょっぴりのお総菜に、
300円も400円も、払えるかぁ!」
母は 激おこぷんぷん丸(笑)
「お総菜は、割高で不経済」
そう考えることは、
自炊をする人にとって、至極まっとうな価値判断であります。
が!
同時に思う。
その「手作り症候群」を手放さなければ、
「しんどい」は絶対に 解決せぬぞ……と。
家計を担い、時間と手間をかけて料理をつくり続けた母よ。
本当にありがとう & おつかれさま……!!
だが、今、シフトチェンジするときが きているのでは?
「しんどい」なら、手放して「楽をする」
「時間・手間をかける」より「お金をかける」
今こそ、その時がやってきたんだよ。
どうか「楽をする」ってことを覚えてほしい……
そう言っても、
母は長年の習慣を変えられないだろう……。
***
♬「Uber Eats (ウーバーイーツ)で、いーんじゃない?」♬
今もしょっちゅう流れるCMですが、
数年前、夏木マリさん主役のストーリーがありましたね。
自宅で、忙しいお嫁さん(30代くらい)が「夕飯を作らなきゃ……」と焦っていると、
義母役である夏木マリさんが
「ウーバーイーツで、いーんじゃない?」とドヤ顔で言うCMである。
それによって、
嫁側が「理解のある姑で、助かったー」という顔をする。
「手作り派の義母」 VS 「忙しくて作ってられない嫁」
現実にありそうな、敵対関係を作り出し、
嫁と姑、両者の心をうまくくすぐった。
つまり、
お茶の間の姑たちに「今どきの『わかっている姑』は、嫁に自炊を強要しませんよ」というメッセージと伝えつつ、
若い嫁側にも「宅配は、当たり前の時代」というメッセージを伝えた。
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ところが、である。
数年経った現在、
仲里依紗&中尾明慶夫婦がメインに起用されているCMでは、
ウーバーの敵は、
もはや「手作りを強要する義母」ではなくなった。
敵は「外食」にすり替わっていた。
夫(中尾)が「ウーバーイーツでいいんじゃない?」
妻(仲)が「いや、がんばって食べに行こう!」
「がんばって」外に出ると、とにかくひどいめに遭って、
ウーバーにするのが一番だったね……というオチで終わる。
「自炊するか、しないか」で気を揉むのではなく、
外で食べるか
宅配か
の二択
外食が「がんばって」することになった(笑)
宅配のCMだからこその、やや強引な二択設定だが、
あんがい世相を反映しているのだろうか……?
「便利」を追求しながら、
令和の食生活は、ここまで変化したわけだ。
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アラフィフの私は、
「手料理が一番よ」という考え方に 強く染められている世代でもあるが、
同時に、「ウーバーでいいんじゃね?」にも
「……ですよね」とも思えるような、
ゆらゆらとした、くらげのような年齢層である。
実際、同世代の女性たちと接しても、
「手作りの頻度」は、以前よりも、減っている様子が伺えるし、
私自身のことで言えば、
例えば、夫に出す食事にしても、5年前は餃子は手作りで作っていた……。
だが、ここのところ「冷凍餃子」である。

「手作り餃子作ってないなぁ」と思いつつも、
焼くだけ5分の楽さ加減に流されてしまう。
夫よ……内心で何を思うのだろう……(笑)
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料理をする、しない。
これは、その人、その家庭ごとの、まったき自由である。
ただ、それぞれが考えるべきは、
いったい、自分が
お金 VS 時間(手間・労力)
どちらを優先しているのかを、
いつも自覚していなくちゃならないだろうということである。
これまで貯蓄に励んだ高齢者は、
若い頃から せっせと自炊しながら、「時間」を切り売りしてきたわけだから、いよいよ、体力にも余裕がなくなり、自炊もしんどくなってきたぞ……
となれば、
今度は必要に応じて、「金と時間」の価値観を、
反転させてゆく必要があるように思う。
母には、どうか、その柔軟性を持って欲しいと願うばかりである。
***
では、若い世代の食生活に、私が何を思うかと言うと……。
一般的に、
若い = 給料も安く、貯蓄も少ない
若い = 肉体は元気いっぱい
だから
ガタガタ言わんと、自炊せい!
ウーバーやコンビニを利用しながら
「金がない」などとは 死んでもほざくな!
時間がなくても、金もねーんだから、
家で米を炊き、みそ汁をつくれ!
と、言いたいところ……
だが、
一人暮らしをしていた自分の若い頃を思い出すに……
そんなことは言えたクチじゃない(笑)
約20年前、私は、いわゆる今で言うところのブラック企業で働いていたが、残業代が1円も出ないのに終電まで働き、
終電を逃した日には自腹でタクシーで帰ったりする日々であった。
疲労が溜まりすぎて、ドラッグストアに駆け込み「一番効くユンケルをください……!!」などと、栄養剤に2000円を支払ったりしていた。

「自炊をする」なんて余力はゼロであり、
昼も夜もコンビニやらファミレスやらで、薄給を散財しまくった。
金を得るために、自分の全時間を切り売りし、
時間がなさすぎて、金をムダに使い続けた。
ぐるぐるしちゃったバカ代表である。

20年前でこうだから、
今時のフルタイムで働く夫婦などが、育児なども加わって疲弊しきっていることは想像がつくし、
20年前よりも、さらに充実したコンビニや宅配などがあれば、それを利用せずに自炊だけを継続することは、難しいことだろう。
***
以前にもどこかの記事で触れましたが、
ショーペンハウアーの有名な考え方のひとつに、
若い頃は、体力や精力は豊かにあるが、人生経験や知恵が不足している。
年をとると、経験や知恵は豊かになるが、すでに肉体的な力は失われている。
こんな感じの一節があります。
「人生は、ちょうど欲しいものが揃わないようにできている」という皮肉を書いたもので、この「逆さまの配分」こそが、人間存在の悲劇性を示している、と彼は捉えました。(彼はペシミスト)
私たちは、有限の時間を、この肉体を使いながら
「金を稼いでみたり」
「その金で、ラクを買ったり」
ぐるぐる循環させながら、生きています。
このシーソーゲームを、うまくバランスさせてゆくためには、
金のために、時間ばかりを浪費してはならないし、
だが手間をかけることを忘れ、金ばかりを使ってもならない。
うまく波乗りしながら生きた人が、賢き人と言えるのでしょう。
そして、もっとも大事なポイントは、
金を稼ぐことも、メシを作ることも、
所詮は「人生の土台 = 手段」に過ぎないという点でしょうか。
メシを作っただけの人生
金を稼いだだけの人生
そうならないために、
「私たちが、どのように生きるのか」は、
それぞれに見出す必要がありそうです。
実は、これが一番難しい問いですかね……(^^)
さて、とりあえず今日のごはんはどうしましょうか(^^)
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