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#0119_人事制度設計「失敗」のサイン

おつかれさまです。坪谷です。

私はこれまで人事コンサルタントとして、数多くの企業で人事制度の構築をご支援してきました。その中で、せっかく作った制度が現場でうまく運用されず、失敗に終わってしまったケースも少なからず見てきました。実は、そうした失敗に陥るプロジェクトには、構築の過程で共通する「危険なサイン」が現れます。

一つ目のサインは、人事責任者や担当者が「人事評価の定義をもっと精緻にしましょう」と言い出すことです。もちろん基準を明確にすることは大切ですが、あらゆる例外にルールで対応しようと必要以上に詳細化を図り、分厚いマニュアルを作ろうとし始めたら要注意です。

二つ目のサインは、社員に対する人事制度の説明を、外部のコンサルタントにさせようとすることです。「坪谷さん、専門家の口からうまく説明をお願いします」と、外部の権威に頼ろうとする姿勢です。

この二つのパターンには、ある重大な共通点があります。それは、「人材マネジメントを促進する人事制度を、現場マネジャーに届ける」という本来の目的を見失い、いつの間にか「自分たち(人事)が現場から怒られないこと」が目的になってしまっているという点です。

「社員から突っ込まれないように、隙のない完璧な定義を作りたい」「自分たちから伝えて現場に反発されるのが怖いから、コンサルタントに盾になってもらいたい」。つまり、新しい制度の効果よりも、向き合う不安が勝ってしまっている状態なのです。

人事制度は、会社が社員に期待することを示すメッセージです。だからこそ、たとえ未完成な部分や厳しい内容が含まれていたとしても、人事自身が「自分たちの言葉」で現場のマネジャーや社員に語りかけ、対話を重ねていく泥臭さが欠かせません。

「怒られないこと」を目的とした防御姿勢のサインが見えたら、その制度には決して血が通うことはなく「形骸化」の危険がすぐそこまで迫っていると言えるでしょう。

私のお伝えしたいことは、以上です。

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