【No Nukes】天気のいい日は複数アーティストのイベント・ライブを楽しみたい
No Nukes

気持ちの良い季節になりました。こういう季節には野外ライブなんて、心地よいですよね。複数アーティストが登場するライブアルバムを昼間から愉しむのも一向です。

1979年11月に出た3枚組アルバム No Nukes は、反原子力のイベントライブなのですが、風通しが良いステージに70年代を代表する新旧のアーティストか次々に登場して、お互いステージを手伝って進行していきます。この季節にぴったりなアルバムと思います。
安全エネルギーのためのミュージシャン連合(MUSE )
ジャクソン・ブラウン、グラハム・ナッシュ、ボニー・レイット、ハーヴェイ・ワッサーマン、ジョン・ホールによって1979年に設立された活動家グループ。
MUSE は原子力エネルギーの利用に反対して、1979年3月のスリーマイル島原子力発電所事故の直後に結成されました。
1979年9月にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで5回にわたる「No Nukes 」コンサートを開催しました。1979年9月23日、ニューヨークのバッテリー・パーク・シティ埋立地の北端、当時は空き地だった場所でMUSEが開催した大規模な集会には、約20万人が参加しました。

コンサートでは前述の主催者たちの他に、クロスビー、スティルス、ナッシュ、ブルース・スプリングスティーンとEストリート・バンド、ジェームス・テイラー、 カーリー・サイモン、チャカ・カーン、ドゥービー・ブラザーズ、ジェシー・コリン・ヤング、ギル・スコット・ヘロン、トム・ペティ、ダン・フォーゲルバーグ、ポコなど豪華メンバーが出演しました。
曲目紹介
A1 The Doobie Brothers– Dependin' On You
トム・ジョンストンが抜けたあとの70年代後半のドゥービー・ブラザーズは都会的なサウンドに変身して人気絶頂でした。ここでは、パット・シモンズが頑張ります。
A2 Bonnie Raitt– Runaway
A3 Bonnie Raitt– Angel From Montgomery
主催者の1人ボニー・レイットが続きます。当時ヒットしていたリバイバル曲ランナウェイとジョン・プラインの名曲を歌っています。ギターでジョン・ホールが手伝っています。
A4 John Hall– Plutonium Is Forever
A5 The Doobie Brothers With John Hall & James Taylor – Power
やはり主催者の一人ジョン・ホールは反原子力の曲を歌います。「プルトニウムは永遠 」というカリプソ仕立ての曲ともう一曲。自然のパワーを活用しようと呼びかける「パワー」は聴いていると涙が出てきそうな胸が熱くなる名曲です。

B1 James Taylor, Carly Simon & Graham Nash– The Times They Are A-Changin'
ディランのメッセージソングをグラハム・ナッシュとジェームス・テイラー、カーリー・サイモン、当時の夫妻が歌います。
B2 Graham Nash– Cathedral
B3 Jackson Browne & Graham Nash– The Crow On The Cradle
B4 Jackson Browne– Before The Deluge
主催者のグラハム・ナッシュとジャクソン・ブラウン、さすがに引き込まれますね。
C1 Nicolette Larson & The Doobie Brothers– Lotta Love
70年代中頃彗星のように現れたニコレット・ラーソンがドゥービーをバックに歌います。うぅ~もっと聞きたい。
C2 Ry Cooder– Little Sister
C3 Sweet Honey In The Rock– A Woman
C4 Gil Scott-Heron– We Almost Lost Detroit
ライ・クーダー、アフリカ系アメリカ人女性アカペラグループ、そしてスリーマイル島原子力発電所事故を歌うギルスコットヘロンが登場します。
C5 Jesse Colin Young– Get Together
ジェシーコリンヤングはこういうイベントにぴったりな存在ですね。
D1 Raydio– You Can't Change That
レイ・パーカーJr.のバンド、当時高い人気を得ていました。
D2 Chaka Khan– Once You Get Started
そしてチャカ・カーンの登場
D3 James Taylor – Captain Jim's Drunken Dream
D4 James Taylor – Honey Don't Leave L.A.
D5 James Taylor & Carly Simon– Mockingbird
ジェームス・テイラー、そしてカーリー・サイモン
E1 Poco – Heart Of The Night
E2 Tom Petty And The Heartbreakers– Cry To Me
西海岸からポコが登場。続くトム・ペティはこの頃、人気が出てきた新興勢力でした。
E3 Bruce Springsteen, Jackson Browne & The E-Street Band– Stay
E4 Bruce Springsteen & The E-Street Band
– Medley: Devil With The Blue Dress / Good Golly, Miss Molly / Jenny Take A Ride
ブルース・スプリングスティーンも当時人気急上昇でブレイク寸前の時期でした。2021年にこのライブの完全版が出ました。

F1,2,3 Crosby, Stills & Nash
– You Don't Have To Cry
– Long Time Gone
– Teach Your Children
3枚目裏面でCSNの登場となります。
F4 The Doobie Brothers & James Taylor – Takin' It To The Streets
オープニングで登場したドゥービーと主催者メンバーが登場してアルバムの幕を閉じます。
1979年3月に起きたスリーマイル島原子力発電所事故をうけてミュージシャンたちがMUSEを結成して9月にこの大規模なイベント・ライブを主催、11月にはレコードを発売しました。このスピードはすごいです。大変な行動力だと思います。
レコードはアサイラムから出ましたが、出演者の所属レーベルはまちまちで、9月のライブを2ヶ月後の11月に3枚組というボリュームで発売するのは途方もない作業量を突貫でこなしたんだろうなと想像すると気が遠くなりそうです。現在はCD2枚組でも出ています。
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