人間性を捧げよ──ゾンビ化メンタルに効く3本の処方箋
■ 自己観察:顔面ゾンビ学序論
今日の帰り道、電車の窓に映った自分を見て思った。
「誰?この抜け殻に髪の毛貼り付けた生き物──」
いや、わたしだった。
目が死んでる。顔がログアウトしてる。
風呂すら面倒で、白米に醤油かけて泣きながら食べた夜のあとだった。
心なしか顔色が“#ゾンビグレー”。Photoshopでも救えない。
「これ、ソウル回収できてないな」と思った。
これはもう、人間性が自然蒸発してるとしか思えない。
専門用語で言うところの「ヒューマニティ蒸散現象」である(※造語)。
■ 比喩的思考:ゲーム『ダークソウル』を生活に応用する試み
『ダークソウル』というゲームをご存知だろうか。
知らなくてもいい。知らない人には逆に都合がいい(布教の余地があるから)。
このゲーム、主人公は“死んでも死なない”という状態。
つまり、寝ても覚めてもブラック企業勤務みたいなものである。
しかも、死ぬたびに「人間性」が減る。
表情が死に、肌がガサガサになり、目がうつろになる──
え、今日の自分じゃん。
ただし朗報あり。
ゲーム内には「人間性(Humanity)」というアイテムがあり、
使えば火が灯り、顔に光が戻る。
現実にも売ってほしい。人間性パック(10個入り)。
■ 現代社会における人間性の摩耗メカニズム
「3日間の会話が“おつかれさま”のみ」現象
「帰宅後、服を脱ぐ前に床と交信」事件
「鏡に映る自分が“無”の使者”」体験
こうした出来事は、人間性メーター残量ゼロの兆候である。
社会が発する陽キャ放射線にさらされ続けることで、
我々はしだいに“ゾンビ未満の生物”へと退化していく。
※個人差ありますが、平均で週1ゾンビ化が報告されています(当社調べ)。
■ 脳内ストップボタン:「考えない」は最高難度スキル
「前向きにいこうよ!」
「大丈夫、きっと明日はいい日になるよ!」
──はい、強制ログアウト。
もはやポジティブ語は呪文である。
唱えられるとMPが減る。不思議!
だから言いたい。
「考えない時間」は、最高の人間性回復スキルだ。
ここで登場するのが、今日の処方箋──漫画である。
笑えば、たぶん生きてる。
脳が爆笑で蘇る。
ほほえみが心の余裕を生む。
その理屈でいこう。
◆ 処方①:『甘々と稲妻』(雨隠ギド)
効能:ごはんは、人間性のスープ
父と娘と女子高生、ただごはんをつくるだけ。
でも“そのだけ”が、泣くほどあたたかい。
野菜を切る。火を通す。味見して笑う。
それ全部、人間性のリハビリだったのか……!
と自信が湧く。炊き立てごはんは希望。
◆ 処方②:『吸血鬼すぐ死ぬ』(盆ノ木至)
効能:生死の概念がどうでもよくなる
吸血鬼、1秒で死ぬ。そしてすぐ生き返る。
このリズムが完全にメンタルの火葬ビート。
死にすぎて「また死んだの?もうええわ」ってなる。
そう、死ぬことすらギャグに変わると、現実がマシに見えてくる。
「生きてるってだけでわりとすごいのでは?」という
哲学的錯覚を得られる。つまり、ギャグによる存在肯定。
◆ 処方③:『限界OL霧切ギリ子』(あらたまい)
効能:OSがバグってフリーズ→再起動成功
主人公は表情ゼロのOL。
限界を超えると、認知がバグって異世界に突入する。
でも笑える。なぜか笑える。
「パンの大トロ」に脳を支配される描写に、完全に共感。
読後、「笑ったけど記憶が飛んだ」みたいなスッキリ感あり。
副作用:そのあと急にパンが食べたくなる。
■ 社会よ、いったん黙ってくれ(心の叫び)
「前向きに!」「元気出して!」「笑って〜♪」
──その言葉、今のわたしは受信できない通信状態です。
でも、どうでもいいギャグ漫画を読んで、
ふふっと笑ったとき、魂の奥にポッと火がついた。
そう、人間性はまだ、絶滅していない。
■ ラストのひとこと:ゾンビ寸前のあなたへ
今日、少しだけ笑えた。
それだけで、たぶんまだ“大丈夫”の手前にいる。
人間性は減るけど、笑いで回復する。
真顔でバカなことを言えるのも、生きてる証拠。
……それはまるで、心の中の篝火が、ひとつだけ灯ったみたいだった。
だから──
人間性は、捧げるな。笑って取り戻せ。
とっぴんぱらりのぷぅ
