「最近の若い人は…」と言う前に。40代・50代だからこそ持ちたい“肯定する力”
はじめに
「最近の音楽はよく分からない」
「今どきの漫画やアニメにはついていけない」
40代、50代になると、そんな言葉を口にする機会が増えてくるかもしれません。
私自身も、若い世代の流行や価値観に触れたとき、「自分たちの頃とは違うな」と感じることがあります。
しかし先日、教育学者の齋藤孝さんの記事を読み、とても印象に残った言葉がありました。
それは、
「年齢を重ねたからこそ、否定よりも肯定を優先する」
という考え方です。
今日は、この言葉から感じたことを、40代・50代の皆さんと共有したいと思います。
「長老」と「老害」は紙一重
齋藤さんは著書の中で、「長老と老害は紙一重」だと述べています。
少し耳が痛い言葉ですが、本質を突いているように感じます。
経験を積んだ人は、多くの知識や成功体験を持っています。
それ自体は素晴らしい財産です。
しかし、その経験が強すぎると、
「昔はこうだった」
「それは間違っている」
「今の若い人は分かっていない」
という否定の言葉になってしまうことがあります。
すると、せっかくの知恵や経験も相手に届かなくなってしまいます。
人生経験が豊富だからこそ、教える人ではなく、支える人になる。
その姿勢が求められているのかもしれません。
相続や家族支援の現場でも感じる世代間ギャップ
私は日々、相続や成年後見、家族信託などの相談を受けています。
その中で感じるのは、親世代と子世代の価値観の違いです。
例えば、
親世代は
「家は長男が継ぐもの」
と考えていても、
子世代は
「自分たちの生活を優先したい」
と考えていることがあります。
また、
親世代は
「財産の話は縁起が悪い」
と思っていても、
子世代は
「元気なうちに話してほしい」
と願っていることも少なくありません。
どちらが正しい、間違っているという話ではありません。
大切なのは、
相手の価値観を一度受け止めること
です。
否定から入ると会話は止まります。
理解しようとすると会話は続きます。
これは家族関係だけでなく、職場や地域社会でも同じではないでしょうか。
若い世代から学べることは意外と多い
記事の中で齋藤さんは、学生に勧められた音楽やアイドルを実際に聴き、次の授業で話題にするそうです。
その姿勢に私はとても共感しました。
年齢を重ねると、自分の知っている世界だけで十分だと思いがちです。
しかし、新しいものに触れることで、
「なるほど、こういう考え方もあるのか」
「若い人たちはこんな価値観を持っているのか」
という発見があります。
実際、私も若い経営者の方や新しい働き方を実践している方々から学ぶことがたくさんあります。
年齢を重ねることは、学びを終えることではありません。
むしろ、学び方が変わるだけなのだと思います。
人生後半に必要なのは「正しさ」より「柔らかさ」
40代・50代は、仕事でも家庭でも責任が大きくなる時期です。
経験が増える一方で、自分の考えに自信を持つようになります。
だからこそ気を付けたいのが、
「自分の正しさに固執しすぎないこと」
です。
人生後半に求められるのは、
誰よりも正しい人になることではなく、
誰よりも柔らかく人を受け止められる人になることではないでしょうか。
若い人の考えを知る。
新しい文化に少し触れてみる。
自分と違う価値観を否定しない。
そんな小さな積み重ねが、人としての器を広げてくれるように思います。
まとめ
「最近の若い人は分からない」
そう感じたときは、少しだけ近づいてみる。
好きになる必要はありません。
理解しようとするだけで十分です。
年齢を重ねることは、頑固になることではありません。
経験を土台にしながらも、新しい風を受け入れること。
それが人生後半を豊かにする秘訣なのかもしれません。
私たち40代・50代だからこそ持てる「肯定する力」。
今日から少し意識してみてはいかがでしょうか。
