世界的外資人事が語った「英語より大事な力」──AI時代に必要なのは“曖昧さと共に動く力”【第23回開催レポ】
こんにちは。NEXT2035編集部です。
3月1日に開催した第23回セミナー
「AI時代に楽しく働ける子どもを育てる」
登壇いただいたのは、世界的外資系企業で人事として活躍される
藤原祐美加エリザベスさんでした。
今回、参加者の皆さんからも反響が大きかったのが、最初に語られたこの前提です。
「外資で評価されるのは、“英語が上手い人”ではない」
英語やプログラミングの話に寄りがちな今だからこそ、
“土台の力”を真正面から言語化してもらえた時間でした。
講師:藤原祐美加エリザベスさんプロフィール

外資系人事
日本とペルーにルーツを持ち、現在は外資系企業のグローバル組織のIT部門にてSr. HRビジネスパートナーとして従事。AIと共に働く最前線で、組織と人の可能性を問い続けている。
これまでに小売、エンタメ、建設など多様な業界で、人材戦略、従業員エンゲージメント、異文化マネジメントなど幅広く経験。
“キャリアも子育ても、自分らしくブレンドする”
変化の時代に、テクノロジーと人間らしさの「ちょうどいい関係」を模索しながら、日々奮闘している。
「英語ができれば外資に行ける」は、本当か?
海外教育や英語教育の文脈では、ついこう考えがちです。
「英語ができたら、将来は強いよね」
「外資に行けるよね」
でも今回の話は、その“わかりやすい正解”を少し揺らしました。
藤原さんが見ているのは、語学の上手さではなく、
仕事の前に進め方そのもの。
そしてそれは、家庭の中の対話・関わり方と驚くほどつながっていました。
外資が求める「3つの力」
藤原さんのお話で、特に核になっていたのは次の3つでした。
①問いを立てる力
「言われたことを正確にやれる人」よりも、
“そもそも何を解くべきか”を見つけられる人が評価される。
AIが“正解っぽい答え”を高速で出せる時代だからこそ、
人に残る価値は 問いの質 になっていく。
この視点が、参加者の皆さんのメモ量を一気に増やしていました。
②コミュニケーション力(=英語力ではない)
ここでいうコミュニケーションは、流暢さではありません。
✅ 自分の考えを伝える
✅ 相手の意図を確認する
✅ 意見が違っても対話を続けられる
つまり、関係を前に進める力。
そして何より印象的だったのが、
「コミュニケーションは“聴く力”から始まる」という話。
最後まで受け止める。背景の気持ちまで想像する。
その上で返す。
この“やり取りの質”が、組織でも家庭でも土台になるのだと腑に落ちました。
③レジリエンス(回復力)
外資では変化が前提。
上司や組織、プロジェクトが変わるのは珍しくない。
だから必要なのは、
「失敗しない人」ではなく「立て直せる人」
この言葉は、働き方の話でありながら、
子育ての現場にそのまま持ち帰れる視点でした。
日系と外資の違いが、子育てのヒントになった
今回、編集部として「確かに…!」となった気づきがここです。
🗾 日系:準備を整えてからスタート/長期育成/守りながら育てる
🗺 外資:まずスタート/走りながら学ぶ/足りない分は後で補う
言い換えるなら、
「完成してから挑戦する文化」と
「未完成でも挑戦する文化」の違い。
そしてこれは、家庭の中にも出ます。
「ちゃんと考えてから」
「失敗しないように準備してから」
もちろん大切です。
でもAI時代は、ルールもゴールも途中で変わることが増える。
だからこそ、動きながら整えられる子が強い。
AI時代に必要なのは「曖昧さを抱えて進める力」
これからの社会は、
正解がひとつじゃない
役割や期待が変わる
ゴールが動く
その中で必要なのは、
「早く正解を出す力」よりも、
“曖昧さの中で動ける力”なのだと思います。
そして、その力をつくる材料が
問い/対話/回復力 でした。
家庭でできる、今日からの一歩(3つの問い)
セミナーの学びを「いい話だった」で終わらせないために、
最後に、家庭で使える“問い”を置いておきます。
今日、子どもが立ち止まっていることは「能力不足」ではなく、
問いの途中かもしれない?わが家の会話は「正しさ探し」になっていない?
聴く時間は足りている?失敗した時、子どもが戻ってこられる “回復の導線” は家にある?
答えを急がなくて大丈夫です。
この問いを持てるだけで、対話の質が変わります。
次回(第24回)予告:教育と人生をつなぐ「家族の対話」
次回は、この学びをもう一歩深めます。

第24回 NEXT2035 親子オンラインセミナー
日時:2026年3月15日(日)20:00〜21:00(日本時間)
テーマ:教育と人生をつなぐ力――家族の対話が導く、“生き方への投資”
登壇:モリモリ先生/じゅんこ(教育ファシリテーター・日本語教師)
子どもの進路を考えるとき、
偏差値・学校名・スキルに目が行きがちです。
でも本当に大切なのは、
その選択が“どんな人生につながるか”。
次回は、家庭の対話を「進路設計に落ちる形」に整えるヒントを、具体的にほどいていきます。
3月15日(日)20時、ぜひご一緒しましょう。
お申し込みはこちらから👇
編集後記
今回のセミナーで、私たちは改めて確信しました。
AI時代の子育ては、何か特別な教材を増やすことだけではなく、
家庭の中に「問い」と「対話」と「回復」を置くことから始められる。
「完璧にしてから」ではなく、
「動きながら整える」
この感覚を、NEXT2035はこれからも一緒に育てていきます。
感想や、あなたの“気づき”もぜひコメントで教えてください✨
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