雨宿りしてただけだよ
僕は最近はよくしゃべる人間なのですが、
二十代の頃は、なかなか人に話しかけられずに後悔したことが何回かありました。
特に覚えているのが、よく都営大江戸線の国立競技場駅で一緒だった三人組のホームレスの方々なんですよね。
男性二人の女性一人の三人組なんですが、
毎日僕が電車から降りる時間くらいに、ホームから上がった改札を出たすぐ近くの、昔公衆電話が置いてあった台の前あたりにいて、
仲良く三人で話してるんですよね。
毎日とっても楽しそうに笑ってたりして、僕はいつか話しかけて、そのうち友達になりたいなーなんて思いながら、
結局は話しかけられずに、仕事を辞めて都営大江戸線も利用しなくなってしまいました。
何度か仲良くなろうと思って、わざと近くで携帯をいじってたりしたのですが、引っ込み思案だった僕は、「ねぇ」とか「あの」とかいった一言がいえませんでした。
ときどき、あの三人組は元気でやってるかなーとか考えたりします。
僕に今のような大胆さがあったら、きっと声をかけていたでしょう。
でも、今の僕はきっと都営大江戸線に乗れるような元気はないのです。
あの頃の僕だからこそ出会う事の出来た方々だと思います。
そして人生はきっと、いつでもそんな感じなんだろうなとも思うわけです。
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