プレイリスト紹介④/“失恋”の歌
“愛”についてのプレイリストはこちら▼
前回に引き続き、プレイリストや楽曲についての紹介をしていきたい。
今回紹介するのは、“失恋”をテーマにしたプレイリスト。
受け入れることのできない、残酷な現実。
自分の行動に対する後悔。
いつまでも忘れられず、自分の中に残り続ける記憶。
失恋から立ち直りたくて、どうにか前を向こうとする感情。
そんな、“失恋”に対する感情を歌った楽曲を、プレイリストにまとめていった。
💔失恋💔
(現時点で348曲)
“失恋”に関する楽曲をすべて入れたプレイリスト。
💔🥲
(現時点で62曲)
とにかく、“好きだった人”を忘れたい時に聴く曲を入れたプレイリスト。
失恋から立ち直って前向きになることができたり、
あえて“好きだった人”への恨みを歌うことで、「もう自分にとってはどうでもいい存在なんだ」と自分自身に言い聞かせることができたり。
今回は、これらの“失恋”プレイリストの中から、私にとって特に大切な曲、心に響いた曲を紹介していきたい。
①indigo la End/チューリップ
雲ゆきは ずっとわかってたけど
一縷の光に期待してたの
私馬鹿だからさ まだ願いたいよ
憂愁に閉ざされてた
そんな時に励まされるのも
あなたの記憶だった
苦しいな あぁ、苦しいな
過去にならなきゃ2番目でも構わないって
口を開こうとしたけど
閉じてしまったものは もう戻らなくて
この曲は、淡々と恋が終わっていく“残酷な現実”を表している。
相手の気持ちが自分から離れていくのを感じ、どうすることもできなくなってしまう。
現実に心が追いつかず、覚めない夢を見ているかのような、夢と現実の境界線が揺らいでいくかのような感覚。
この曲は全体的に、氷のような冷たさを感じる。
“失恋”に対して感情的になるわけでもなく、終わっていく様子と感情を、ただ淡々と語り続けるているからかもしれない。
この曲のタイトルの「チューリップ」には、花言葉が関係している。
赤いチューリップの花言葉は「愛の告白」や「真実の愛」、
白いチューリップの花言葉は「失われた恋」。
この曲の中では、「赤から白に変わる」という形で、恋がだんだんと失われていく様子を表現している。
私は、この曲に花言葉が関係していると初めて知った時、鳥肌が立った。
それ以降ずっとこの曲が大好きで、今では、1番好きな失恋ソングと言っても過言ではない。
②35.7/うそうそほんと
愛とか恋とかどうだってよかった
ただ一緒にいたかったの
君ほどの人はどこにもいないよ
「出会わなきゃよかったな」
死にたがりの君 消えたがり私
人は守りたいものだけに嘘をつくらしい
スイートリトルライズ
「好きな人ができそうなの」
“君ほどの人はどこにもいない”からこそ、
「出会わなきゃよかったな」と思ってしまう。
聴いているだけで泣きそうになってしまうくらい、切なすぎる“恋の終わり”。
守りたい人についた嘘、
「好きな人ができそうなの」。
大切な人を、嘘をつくことでしか守れなかった。
最後の手段であり、最大限の“愛”でもある。
切なくて苦しくて、美しくて儚くて、尊い。
この曲は全体的に歌詞が良すぎるし、歌詞に“深み”がある。
本当に辛い失恋を経験した人にしか、本当の意味で共感することはできないんだろうな、と思う。
③My hair is bad/綾
「もしも二人もっと早くに
出会っていたらどうなっていたかな?」
そんな風に君が言うから答えたんだ
「今より幸せになってたんじゃない?」
なんにもいらなかった 君がいてくれたら
一ヶ月に一度だけ甘い夢に触れた
この恋が綺麗な秘密で終わるように
ちゃんと終わらせるから
もうこれで本当に
最後にしてしまうね 今まで嬉しかったよ
どこまでも優しい君が好きだったよ
じゃあもう夢から醒めるね
この曲は、不倫を描いた曲だ。
“僕”は、既婚者の“君”にとって、不倫相手でしかない。
“君”とは、1ヶ月に一度しか会うことができない。
“君”への恋は、絶対にいつか終わってしまう。
それでも“君”といる時間はとにかく幸せで、
“君”以外には何もいらないと思えた。
そんな“報われない恋”を、今終わらせてしまおうという、この世で1番切ない“決意”について歌った曲だ。
この曲は、同じくMy hair is bad の「予感」という曲の続きになっている。
「予感」は、彼氏がいる“君”から、電話口で「結婚するんだ」と告げられる、といった内容だ。
私は「予感」を初めて聴いた時衝撃を受け、そこから何度聴いても、聴くたびに全身に鳥肌が立つ。
「綾」は、その「予感」の続きとして、
“君”が結婚してしまった後の、恋を諦める決意の瞬間の曲。
2曲連続で聴くと、本当に長編小説1冊読み終わった後くらいの充足感で、すぐには言葉が出てこなくなる。
④コレサワ/Day by Day
私の尊い日々を
君にばかり費やせないから
分かってるの 大嫌いになり損ねた
あと少し、あと少しだったのに
私が幸せにしたかった
この曲は、聴くだけで“失恋”から立ち直らせてくれる、前を向ける、強くなれる曲。
私自身も、失恋した時にこの曲を永遠と聴いていた。
大好きだった“君”という存在。
でももう明日からは、自分のために自分の人生を生きていこう。
そんな、自分自身に対する誓いでもあり、人生の再スタートへの決意でもある。
⑤レイラ/Emma
いくら泣いても君はもう
慰めてくれやしないけどさ
こんな時も自分のことばっかりでごめんね
ごめんね
思い出すたびに苦しくなるほどの幸せを
ありがとうね
どうせいつか忘れるだろうし
今だけは君に苦しめられてもいいかもな
この曲は、“思い出すたびに苦しくなるほどの幸せ”というフレーズにすべてが詰まっていると思う。
苦しい“失恋”や思い出を、無理に忘れようとするわけでもなく、
決して相手を恨むんだりすることなく(むしろ感謝して)、
それすらも噛み締めて歩んでいこうという決意。
ここにもう、この歌詞の主人公の、素直さと誠実さと、人間性の素晴らしさと、真実の愛が現れている。
また、この曲は、イントロと後奏のギターのフレーズが、心情とマッチしている。
荒んでいて情緒不安定になって、自分でも訳がわからなくなってしまっているような心が、まさに、ギターのフレーズの歪み具合(暴れ具合?)に現れている。
歌詞だけではなく、音からも心情が伝わってくるのが、この楽曲の凄いところだ。
⑥超ときめき♡宣伝部/最上級にかわいいの!
君に振られて最上級にかわいくなりました
君に振られて最上級にかわいくなれました
むしろありがと
最上級にかわいくなったって
ねぇ 言って 知って
あいつがなんかかわいくなったって
ねぇ 聞いて
この曲は、一見、失恋から立ち直っていく“前向きな曲”に見える。
大好きだった「君」にフラれて、
「君」のことなんて早く忘れたくて、
他のことで日々を充実させて、可愛くなって、強くなって、自分を成長させて。
そんな風に“失恋”から立ち直る、前向きな女の子。
しかし、結局、これらの努力を全部認めて欲しいのは、「君」でしかない。
「君」を忘れるためにやったことの全てを、認めて欲しいのは紛れもない「君」。
そんな、切なくて苦しく虚しい、失恋時の“矛盾”。
私も、この曲と同じような心情になったことがあるので、大共感でしかないし
聴いているだけで涙が出そうになる。
そしてこの曲は、シンガーソングライターのコレサワさんが作詞作曲している。
④で紹介した「Day by Day」もだが、コレサワさんの曲は、無我夢中で突っ走る女の子の心情が、等身大に描かれている。まさに“恋する女の子”の味方だと思う。
⑦yonige/さよならプリズナー
君がいない 君がいない 君がいない
君がいない日々は
牢屋のがマシかもな
もう2度と人を好きになれない気がしている
私は過去をさまよう囚人のよう
さよなら
次に会うときは他人でいようよ
それが私にできる最後のこと
この曲は、短いフレーズの中に、印象的な言葉が沢山詰まっている。
“私”にとって、“君”という存在がどれだけ大切だったのかが伝わってくる。
「何にもない日々に君がいただけ」の過去=幸せ
「なんでもある日々に君だけがいない」今=空虚
という対比構造で、
“君”という存在は、他の何にも変えられない、と読み取れる。
私が一番印象的だったのは、
“君がいない日々は 牢屋のがマシかもな”
このフレーズだ。
この世で、「牢屋の方がマシだ」と思える瞬間なんてほぼ無い。
「牢屋」=最大限の比較対象だと思う。
また、タイトルの「さよならプリズナー」について。
プリズナー=「囚人」という意味。
私は元々、この曲を、大好きだった相手との別れの曲だと思っていた。
しかし、
“私は過去をさまよう囚人のよう”
この歌詞も考えると、過去に囚われて生きていた囚人=“自分”との決別の歌なのかな、と読み取れる。
そう考えるとこの曲も、過去に囚われた自分を断ち切ろうとしている、前向きな歌なのかもしれない。
⑧reGretGirl/二色浜
目の前の海に
飛び込んで溺れて死んでしまえば
罪悪感のない何かで後悔させられるかな
もういっそ死んでしまいたい気持ちだけで生きてるよ
この曲は、壮大な愛と憎が混じり合い、複雑に絡み合っている。
“君”という存在ひとつで、
“僕”を、生かすことにも殺すことにもなる。
“君”が、“僕”の生死を左右する。
“僕”が生きるも死ぬも、すべての決定権は“君”にある。
人生において一番大きなテーマ、「生」と「死」。
それすらも簡単に揺るがしてくる、“君”の存在。
私は過去に、和歌(百人一首・万葉集)を調べたことがある。
その過程で、“愛”を歌っている和歌には、「生」と「死」を引き合いに出したものが多い、と知った。
極限状態に至った“愛”は、最終的に、「生」と「死」に関わる。
これは今も昔も変わらず、揺るがない事実なんだと思う。
⑨backnumber/思い出せなくなるその日まで
世界で1番大事な人が
いなくなっても日々は続いてく
思い出せなくなるその日まで
何をして何を見て 息をしていよう
たとえばあなたといた日々を
記憶のすべてを消し去ることができたとして
もうそれは私ではないと思う
幸せひとつを分け合っていたのだから
よく言われる「あなたは私の全て」という言葉を、こんなにも分かりやすく、具体的に、身近に感じられるように言い換えた歌詞は、他にないと思う。
「あなたに出会っていなかった私の人生なんて、もう私ではない。」
そう思えてしまうくらい、“私”の人生の最重要項目が“あなた”だった。
もう、そんな存在と出会えること自体が奇跡に近いと思う。
また、冒頭の歌詞「世界で1番大事な人が いなくなっても日々は続いてく」は、
単に失恋ともとれるし、もしくは、相手が亡くなってしまったとも解釈することができる。
私は、身近な人が亡くなった時、これと同じ感情になった。
人が1人亡くなっても、今までと変わらずに日々は続くし、自分もこれまで通り、美味しいものを食べて美味しいと感じることができる。
それがどれだけ残酷な現実なのか、身をもって思い知った。
この曲が、失恋と死別、どちらであろうと、
自分の人生の最重要項目を失い、生きている実感さえ失ってしまった、ということに変わりはない。
私は、「失恋ソング」が大好きだ。
自分が失恋した時は、失恋ソングを“共感”の目的で聴くし
自分が失恋していない時には、“擬似体験”の目的で聴く。
私の心に刺さった「失恋ソング」を、もっと多くの人に知って欲しいと思い、紹介していった。
次回以降は、「危険な恋」のプレイリストや、恋愛以外のテーマのプレイリストも紹介していく予定です。
引き続き見ていただけると嬉しいです!
