近藤ようこ「五色の舟」
第18回 マンガ部門 大賞
五色の舟
近藤 ようこ/原作:津原 泰水 [日本]
作品概要
津原泰水の傑作幻想譚(たん)が、近藤ようこの手によって儚くも鮮烈にマンガ化された作品。先の見えない戦時下、太平洋戦争末期を時代背景に、見世物小屋の一座として糊口をしのぐ異形の者たちの哀切な運命が描かれる。主人公は、脱疽(だっそ)で足を失った元花形旅役者・雪之助(ゆきのすけ)、一寸法師だが怪力の昭助(しょうすけ)、結合双生児だったが手術を受け一人蛇女として生きる桜(さくら)、膝関節の障害を逆手に牛女となった清子(きよこ)、そして両腕のない少年・和郎(かずお)の5人。彼らは古い舟を住処(すみか)として、まるで家族のように暮らしていた。ある日、未来を言い当てるという怪物・くだんの噂を知った雪之助は、一座の仲間にしようと家族総出で岩国に向かうことに。くだんは既に軍の手中にあったが、目を合わせた和郎は、その日から舟で海原を漂い、離合集散を繰り返す一座の夢を見るようになる。これはくだんの仕業に違いないと確信した和郎だったが―。小説での発表も困難と目された原作に、近藤ようこが挑んだ奇跡のマンガ化作品。
津原泰水による原作所収の作品集「11(イレブン)」は読んだことがあるはずなのだけれども全然覚えていなかった。
この作品は「京都国際マンガミュージアム」での2015年の企画展「マンガと戦争展」で展示されているのを見て「買って読まなくちゃ」と思ったものの。
ようやく今になって入手して読了。
切ない話だった。
美しい話だった。
SFでした。
原作が無料公開されているのでよろしければ。
