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富山県、スパ・アルプスで水の力を思い知る(サウナレビュー)

『サウナは水風呂がメイン』という考え方がある。
水風呂は、サウナ・水風呂・外気浴からなる聖なる三位一体の一角で、一般的な入浴行為とサウナ行為を分ける大きな要因でもあるので、水風呂に入るためにサウナに入る、というのも理解できなくはない。一方で、自分は今まで、サウナや外気浴も大事なサウナ行為の一部なので、過剰に水風呂をメイン扱いする風潮には若干の疑問を持っていた。

しかし、ここに自信をもって、『水風呂がメイン』といえるサウナ施設がある。それが、富山『スパ・アルプス』だ。

『スパ・アルプス』は、富山県、富山駅からバスでしばらくいったところにある、大きなサウナ施設だ。

↑ネオンサインが目を引く(筆者撮影)

施設は全体的に、よくいえばレトロで、悪く言えば古びているが、不潔ではない。休憩スペースなどの説明は省くとして、風呂だ。

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(『スパ・アルプス』ウェブサイトより)

風呂は、デカい浴槽が2つ、小さい浴槽が1つある。
デカい浴槽は白湯と水風呂だ。小さいほうがバイブラのぬる湯だ。この時点で、施設の気合の入り方、優先度がわかる。
画像の右側に見えるように、打たせ湯が常にドバドバ出ており、けっこうポイントが高い。

ナイロンタオルや歯ブラシなどはきっちり常備されており、体を清めてから白湯→バイブラといき、サウナへ。

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(『スパ・アルプス』ウェブサイトより)

サウナは、オートロウリュ式のロッキーサウナ。15分に一度水が放出さら、けっこうな量の蒸気が満たされる。
照明はほどよい明るさ。テレビがあり、音声ありで流れている。
座る場所にはサウナマットが敷かれているが、薄めなのでタオルを余計に盛っていって敷くか、使い放題のサウナパンツをはいていくと安心。なくても問題ない。
温度はそこまで高くなく、湿度は少し高いぐらい。カラカラでも湿潤でもない中庸な感じだ。12分計がある。

しばらくサウナで汗をかいたら、サウナ室を出てかけ湯をして、水風呂だ。
ここの水風呂は本当にすごい。

当店の大浴場は『水』自慢です。
北アルプス水系のおいしい天然水100%使用しております。
飲用許可を取得しています。(ウェブサイトより)

水なんてどれも同じ、と、体感したことのない者は思うかもしれない。しかし、想像してほしい。

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(サントリーのウェブサイトより)

これ。水風呂の水が、全てこれ。ナチュラル・ミネラル・ウォーター。キンキンに冷えたアルプスの天然水。
飲んでみると、水道水とは味も舌ざわりも違うのがわかるだろう。
それが、全身。全身の肌で、軽くなめらかでミネラル感のある冷たい水を体感できる。
「あ、アルプスの天然水って、本当にアルプスの天然水だったんだ」なんてことを実感する。
しかも、常にかけ流しで、飲むことすらできる。
これを家でやろうと思ったら、2Lペットボトルが90本~100本は必要だ。1本150円だとしても、1万5000円はかかる。
想像できただろうか。

温度設定もちょうどよく、16度前後で冷たすぎずぬるすぎない絶妙なポイント。水質の極まり方も相まって、一生住める。「この水風呂に住みたい!全国ランキング」に、サウナしきじ・小杉湯と並んで入ってくる水風呂だ。

そんな無限にいられる天然水水風呂で体を冷却したあとは、屋外の外気浴スペースで、外気浴をすることができる。
このスペースもかなり良く、サウナからの導線もいいし、風が適度に吹き抜けるので心地よく体温をもとにもどしてくれる。富山は空気が良く静かなので、外気浴まで底上げされているように感じる。
(そして、再びサウナに入る前に、飲める水風呂で水分補給。天然水なので水がウマい)

ここまで衝撃的な水風呂は、初めて『サウナしきじ』を体感した時以来。それほどすばらしい水風呂だった。
ここまですばらしいものであれば、サウナのメインコンテンツと言って差し支えないだろう。

水には、ご当地性がある。
普段はあまり意識することはなく、せいぜい「新潟は水と米がウマいから日本酒がいいよね」とか、そんなときに言及するぐらいだろう。
しかし、各地のサウナや水風呂に入っていると、その振り幅に驚く。
京都・伏見の日本酒づくりに使う水をかけ流しにしたあの水風呂は、まろやかな肌触りだった。
東京・小杉湯の水風呂は、肌当たりがよく軽い、いつまでもいられる温度。
静岡・サウナしきじは、小杉湯よりももっとなめらかで、とろみすら錯覚するほど。
場所が変われば水が変わる。それを文字通り肌で感じることができる。

今はまだ、そこまで自由に旅もできないかもしれないが、旅行の楽しみの一つとしてサウナを加えてみることを、強くおすすめする。

補足:全体評
省略した休憩スペース等を含めた全体の評価は、差し引きで100点中250点といったところだ。
水風呂は文句なし、100点中の300点。お湯もすばらしく、外気浴スペースも良い。ガウンやサウナパンツ、タオルが使い放題などホスピタリティ面も良い。
一方で、施設全体の古さからか、浴室内で少し異臭を感じる部分があったり、ジェットバスが故障していたり、ととのいスペースらしき浴室内の椅子周辺に少しぬるついた部分があった。
また、オートロウリュのタイミングによるものか、深夜にサウナに入るとめちゃくちゃぬるくて、夜寝る前のサウナを楽しめなかったとか、休憩スペースではほとんどの利用者がマスクをしていなかったりとか、細かい部分で気になってしまうところがあった。もしこれを関係者が読んでいたら、改善してほしいところだ。
それらを差しひいてもすばらしい水風呂なので、北陸旅行の際にはぜひ訪れてほしい。


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↑サウナハットも買った。ラスイチ。(筆者撮影)

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↑富山には超プレミアム日本酒『勝駒』があるので、飲むと良い(筆者撮影)

【おわり】

『スパ・アルプス』
ウェブサイトサウナイキタイ内紹介ページ

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