開発の合間に、軽い気持ちで開いたら最後。今さら『誰が勇者を殺したか』に情緒を狂わされた話。
はじめに
こんにちは、猫NYAです。
最近は自作の物々交換サイト「TradeHub」の実装が佳境で、正直、脳内がPythonのコードとデバッグの山で埋め尽くされていました。
「あー、ちょっと画面から離れて目を休めたいな」 そんな軽い、本当に軽い気持ちで手に取ったのが、少し前にタイムラインを賑わせていたあの一冊。
『誰が勇者を殺したか』
話題になったとき、「設定が面白いのはわかった、後で読もう」と積んでいた過去の自分を、今の私は全力で説教したいです。これ、息抜きどころか、心臓を鷲掴みにされて振り回される、とんでもない「怪物」でした。
私の人生で一気見した小説は汝,星のごとく以来です!!
ネタバレだけはしないように最低限で魅力を説明しますね
1章.魔王を倒したあとの世界、美しすぎて残酷すぎんか?
私は葬送のフリーレン的なお話が大好きでして...
タイトルで予想はついてたんですがこの小説は
美しく,そして残酷でした
まぁ普通のファンタジーなら、魔王を倒して「めでたしめでたし」でエンドロールですよね。 でも、この物語はその「あと」から始まります。
世界を救った救世主、勇者は死んでしまった。 それも、魔王との戦いの最中ではなく、平和が訪れた「あと」に。
「一体、誰が彼を殺したのか?」
一人の騎士が、かつて勇者と一緒に旅をした仲間たち(聖女、賢者、戦士……)を一人ずつ訪ねて、彼の最期を調査していくドキュメンタリーのような形式で進みます。
これ、実装でいう「エラーログの解析」に近い感覚があるんです。 証言というログを追っていく。でも、人によって語る勇者の姿が全然違う。 「聖人だった」と言う人もいれば、「臆病だった」と言う人もいる。 読み進めるうちに、「勇者」というデータの輪郭がどんどん歪んでいくゾクゾク感……これ、ミステリー好きにはたまらないはず。
2章.「勇者」というバグ、あるいは救い
読んでいて一番苦しかったのは、**「勇者だって、ただの15歳とかそこらの子供だったんだ」**という当たり前の事実に気づかされる瞬間です。
私たちはつい、完璧な成果物や「勇者」という役割だけを見て、その中身(人間)を無視してしまいがちです。 期待に応えようと必死に背伸びをして、孤独を隠して、それでも誰かを守ろうとした不器用な少年の姿。
これ、現代を生きる私たちにも刺さりすぎませんか? 何者かにならなきゃいけない、実績を作らなきゃいけない。 そんなプレッシャーの中で「役割」を演じているすべての人にとって、この物語は残酷なまでに優しい救いになるんです。
正直、聖女が彼の本音を語るシーンでは、PCのキーボードが涙で濡れるかと思いました(笑)。
3章.この「構成」の美しさ、もはや芸術的なコード
私は普段、プログラムの可読性や構造の美しさを意識していますが、この小説の「プロット」には完全に脱帽しました。
1章から積み上げられた何気ないセリフや伏線が、終盤に差し掛かった瞬間、パズルのピースがカチッとはまるように一つの「真実」へ収束していく。
無駄な描写が一行もない。 すべてがラストシーンという「ゴール」のために緻密に計算されている。
読み終えた後、すぐさま1ページ目に戻りたくなります。「あ、このセリフ、こういう意味だったのか!」という二周目の発見が、一周目よりもさらに泣けるんです。
4章.唯一の注意点:朝まで何も手につかなくなる
ここまでベタ褒めしてきましたが、あえて「問題点」を挙げるなら……。
**「面白すぎて、翌日の予定が全部狂う」**ことです。
私も昨日、本当はデザインの修正を終わらせるつもりだったのに、気づいたら窓の外が明るくなっていました。 「あと1章だけ」が、どうしても止まらない。 それくらい、物語の引力が尋常じゃないんです。
5章.最後に:あなたの「勇者」を見届けてほしい
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。 私の「ただの読書感想」ではありますが、この熱量が少しでも伝わっていたら嬉しいです。
正直、資金繰りや開発で心が折れそうな時もありますが、この本を読んで「不器用でも、誰かのために何かを形にすること」の尊さを改めて教わった気がします。
もしあなたが、 「最近、心を揺さぶられる体験をしていない」 「何かに没頭したいけれど、何を読めばいいかわからない」 そう思っているなら、今すぐこのリンクからチェックしてみてください。
この本を買うのに必要なのは、数百円と、一晩の寝不足を覚悟する勇気だけです(笑)。 でも、読み終えた後のあなたの心に残るものは、それ以上の価値があると断言します。
まだこの衝撃を知らない「未読」のあなたが、本当に羨ましいです。 感想、ぜひコメント欄で教えてくださいね。
