(3)サクラ
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このシリーズは散歩中に見た300種くらいの植物を紹介していくシリーズです。
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ここ数日、非常に体調が悪かった。痛みだけでなく、生きること自体に、疑問を感じるくらいの気持ちの落ち込みで、noteで愚痴垂れてたくらいである。
ようやく天候が、回復して、散歩に行けた。
サクラがほぼ満開の状態で咲いていた。
数日前に大風があったが、ずれたので、散らずに済んだようだ。
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数年前、当時は、歩けないくらいだったので、病院に行くのに、タクシーに乗った。
そうしたら、タクシの運転士さんが、たまたま以前乗せた有名力士さん(もう現在は引退された)と、そののちの奥さんの事を話しをしてくださった。
いいのか?
と思いながら聞いていた。
力士は、本当は、タクシーなど使わない方がいいとされているが、少し名前が知られると、騒ぎになるので、どうしても移動がタクシーになると、運転士は言っていた。
一緒にスーパーに買い物に行っていたそうだ。それがデートだったのか。それでも、その場は、ざわざわをするかもしれないが、関取と彼女がスーパーで食料品などを一緒に買い者をしているのは、想像しただけでも、ほほえましい。
しばらく走ると、混んでいて車がのろのろ運転になる。
「すみません、桜が咲いているので、ここは混雑しています」と、彼は言った。
桜の名所ともいえず、観光地でもないのに、どうしてだろうと思ったら、ドライバーは説明してくれた。
「みんな考えないけど、体悪くて、地面に座ったり、歩きまわったり、そういう花見できない人も、多いんですよ。観光地ではないけど、この通りは、車の中から、桜がよく見えるんです。車の中から、桜がよく見える場所ってあんまりないんですよね。そういう人がたくさん車で来るんです」
激痛と疲労でヘロヘロで、花見など思いもよらなかったが、しばし桜を眺めたのを覚えてる。
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散る桜 残る桜も 散る桜
という句がある。
良寛の辞世と言われたり、雲井辰雄の辞世と言われたりする句だが、生命や事物の移ろいやすさを表した名句だと思う。
10年経っても、10回しかサクラは見れないので、大切に見ようという文章を読んだことがある(ほかの植物でも、まあ、そうなのだが)。
タクシーではなく、直に桜を見られるようになったのを少し楽しめたらと思う。
