見出し画像

(46)ストック(アラセイトウ)

その他の作品の目次へ
その他の散歩中に見た植物の目次へ

このシリーズは散歩中に見た300種くらいの植物を紹介していくシリーズです。

ストック

南ヨーロッパ原産。
名前の由来は形がまっすぐ伸びていることから
英語で「茎」を表す”stalk”からだ。

和風なイメージの花ではないが
江戸時代には持ち込まれていたような
意外に歴史のある花であり
萎れにくいということで
よく切り花やフラワーアレンジメントなどで利用されている。

ストックは一重咲きと八重咲きがあるのだが
八重咲きの花は雄しべや雌しべが花びらになってしまう品種で
基本的に、種ができない。

ヤマブキも一重咲きと八重咲きがあり、
兼明親王かねあきら しんのうが詠んだ

七重八重ななえやえ
花は咲けども
みの一つだに
無きぞ悲しき

という、この和歌からもわかるように、ヤマブキも八重咲きは実や種ができない。

八重咲きのヤマブキは挿し木や、株分けで増やすことができるが
ストックは挿しや株分けができない。
では、どうして、八重咲きのストックの苗が売られているのか。

一重のストックから取れた種は、一重が育つ種と八重が育つ種の両方ができる。

苗が幼いときに、葉の特徴が一重と八重とでは違うので、
熟練した人には、見分けることができるのだ。
そうやって、選別の八重の株だけが出荷されている。
今までは、八重のストックの方が、元気に生育し見栄えも華やかなので、八重の方が、価値が高いとされてきていたが、最近は、一重の花を好む人も現れ、そちらを育てる人も増えている。

寒さに弱く通常は秋までの花である。
霜に当たると枯れてしまうので
花壇で冬まで長持ちさせることは難しかったが 温暖化に伴い花壇に植える事ができる地域が増えた。

ちなみに花言葉は「永遠の美」「永遠の恋」など 、萎れにくいことからそうついているため花束として送られることも多い。

が、まずは送る相手がいなくてはならないし
花言葉を知らなければ
「綺麗な花束ね」で終わるかもしれない。説明してもよいかもしれないが、この植物図鑑で少しでも広まったらいいなと思ったりもしたのである。

ナレーション台本化協力
Special Thanks 人外薙魔様!

その他の作品の目次へ
その他の散歩中に見た植物の目次へ

いいなと思ったら応援しよう!