スキマ植物
このシリーズは、リハビリや運動のために「植物観察の散歩」をお勧めしてるシリーズです。
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まだまだ、暑い日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
コロナ禍のとき
「雑草が生えているブロック」
を商品として見たことがあります。
コンクリートだか、レンガだかのような塊に亀裂や隙間があって、その隙間には土と雑草の種が入れてあって、雑草が亀裂から生えてくるというもの。
人々が「ステイホーム」と言われて、外と切り離されていたからこそ、そういうものが売れたのだと思います。
私が検索した範囲では、現在、そういう商品は見つかりませんでした。
しかし、雑草の種が売り買いされていたり、リース作りのために、ツタやら松ぼっくりやらも、大量にネット上で取り引きされているのですね。
なんでも需要があれば、雑草ですら、商売になる。
商才に乏しい私は、凄いなあと思って見ております。
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それで、スキマ植物の話なのですが、道路の脇の隙間とか、亀裂から生えている草を見たことはありませんか?
舗装された道路の隙間に意外に綺麗な花が咲いていることがあります。
例えば、スミレ。

もっと鮮やかなのが咲いてたりすることもあります。

パンジーやビオラも含めて、スミレの仲間は、種をアリに運ばせる性質があります。昆虫のアリです。
スミレの仲間の種には、アリが好む物質がくっついていて、それを巣まで運ぼうとする。
そうすると、種はアリによってかなり遠くまで運ばれ、そして、アリの好きな物質は食べられますが、スミレの種はアリが運んだ細い隙間などから、芽を出してきます。
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スミレの仲間もそうなのですが、隙間に入り込むためには、小さな種である必要があります。
そうすると、イネ科の仲間なんかが、隙間によく生えます。
オヒシバやメヒシバは細かい種がパラパラ落ちるので、道路の隙間から生えて来ることはよくあります。

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あと、綿毛で飛ぶ植物も、結構、道の隙間から生えていることがあります。
ノゲシとか、アメリカオニアザミとか、そういう植物は、綿毛で種を飛ばすので、落ちた場所が隙間だと、そこから生えてくる。

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樹木も、エノキとか、アカメガシワなんかは、道の隙間から生えてきますね。ヒノキが道の割れ目から生えていたのも見たことがあります。
エノキは、「餌の木」が名前の由来ではないかと言われるくらい、鳥が好んで食べるそうで、鳥が運んだ先が隙間だったら生えてくるのでしょうね。


アカメガシワも種がよくできる植物なので、スキマによく入り込んでくる樹木です。

草ならまだしも、樹木になってくると、伐採しなきゃいけなくなるので、スキマ植物も、土地や道路の管理者が頭を悩ます存在になってきますけどね😅
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スキマ植物は根性があるというふうに見られることもあるのですが、隙間に入り込めれば、ほかのライバルたちが入って来にくい場所なんですよね。
それと、表面がコンクリートや人間の構造物で覆われている地面は、直射日光が当たらないので、土に水分が残りやすい。
そういう意味で、自分に有利な場所を押さえているという見方もできます。
何にしろスキマ植物が、したたかなのは、間違いないと思います。
参考文献
塚谷 裕一「スキマ植物図鑑」中公新書
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