母の入院(3)自分の生活の改善 ~掃除や片づけ
◆病気と部屋の荒れ
私自身が、酷い持病を患い、家事全般ができない時期があった。
母も高齢だったため、私の部屋の片づけまでは手が回らなかった。
「手伝うから片付けよう」とは言われたが、立っているだけでもつらく、持久力もなく、電車の乗り換えすらままならないほど認知力も低下していて、片づけは到底無理だった。
そうして、私の部屋は、どんどん荒れていった。
◆荒れた部屋のイメージ
ホラーゲームなどで、汚染されて物が散乱した部屋が出てくるが、あんな感じになっていった。
血しぶきや汚泥・汚物はついてないけれど、散らかり方はあんな感じ。
「孤独死した人の部屋のミニチュア」を作っている小島美羽(こじま・みゆ)さんという方(遺品整理人の仕事をしている方)の部屋みたいな、あんな感じ。
どちらにも似てきたなあと、思うと悲しかったが、どうにもならなかった。
◆居場所の喪失
第一段階は、自分の部屋が「不安になる場所」になっていくこと。
普通は、自分の部屋は落ち着く場所のはずなのだが、片づけたり整理したりする能力を失うと、まず、安心できる場所を一つも持てなくなる。
次の段階では、それが常態化することで、自分の部屋そのものが、自分の元気を奪うものになっていることに気づかなくなっていく。
けれど、健康の悪化で動けず、ただ存在しているだけで、生きる力が弱っていく。
幸い、私は孤独死は、今のところしていないものの、母の入院を機に、何かを見直さないと、自分の生きる力が削がれていくばかりだと感じた。
◆改善のための項目と選択
おおざっぱに、「食」「居場所」「動き」「作業」「休息」「睡眠」というふうに、自分の改善点を書き出してみた。
これらの項目の詳しいことは、また別のところで書くとして、「居場所」から手をつけることにした。
思い切って、掃除機も買った。
◆片づけの始まり
床に積み上がってしまっている本や書類を、処分できるものは処分し、積もってしまっている埃を掃除機で吸い取り、床の面積を広げた。
本や雑誌もだいぶ処分できたし、処分できたことで、別の場所で箱に入れて積んで床を占有していた本も、本棚に入れられるものが出てきた。
そうすると、その段ボール箱も処分できる。
掃除機をかけると埃やゴミが減っていくので、それはやりやすいのだが、やはり片づけは難しい。
現在は、電車の乗り換えがやりにくいほどの認知力の低下はないが、片づけには記憶や空間把握の能力、それに集中力がないと、まず無理だ。
随分ゴミは減ったし、片付いたものが増え、片付いていないものが減った。
けれど、まだ自分の部屋が安心できる場所にはなっていない。見ていて不安を感じる場所だ。
自分の部屋を、早く、元気を奪われる場所ではなく、元気を回復する場所にしたい。
