ばけばけ メモ5 最初の妻マティとの破綻
(連ドラ ~ばけばけの背景についてXに投稿したものをまとめたものです)
朝ドラ「ばけばけ」、なんでベタな恋敵の話を出すのかと思ったけど、ハーンの最初の妻の話を出すための伏線だったのね。結構な大変なエピソードです。
ラフカディオ・ハーンは、日本で小泉セツと結婚する前に、アメリカで最初の結婚をしています。
彼女は「並外れた記憶力と詩人のような描写力」を持ち、幽霊話を語る声にハーンは強く惹かれたと伝えられています。
相手はマティ・フォリー。白人と黒人のハーフの女性でした。
ハーンは賞を取るほどの記事を書く優秀な記者だったのに、勤めていた新聞社は黒人と結婚した異端者として彼を即座に解雇。
生活が成り立たず、マティとの生活は破綻します。人種差別はそれほど凄まじい……現代もどうなのか。
ハーンが務めていた新聞社はシンシナティにあり、現在も営業しています。
1841年創業、180年続く老舗新聞社で、今でもアメリカ社会に影響力のある新聞社だそうです。
その後、シンシナティを離れニューオリンズに移り、ニューオリンズの『Times-Democrat』紙などに随筆や社説を寄稿。
内容はクレオール文化について。専属記者ではなくフリーで記事を売ったり、本を出版したりしています。
ハーンは、確認できる範囲で世界で最初に体系的にクレオール文化の料理を紹介する本 『La Cuisine Creole』 を書きました。
この本は世界で最初期のクレオール料理のレシピ本であり、同時に当時のクレオール文化を記録した貴重な資料にもなっています。
ハーンが関心を寄せたニューオリンズのクレオール文化とは、フランス系・スペイン系・アフリカ系の文化が融合した独自の文化で、料理・音楽・言葉・宗教など多岐にわたります。
その流れでジャズやブードゥー教なども生まれ、やがてクレオール文化の盛んな西インド諸島に彼は滞在。
その次に彼は日本にやってきます。
朝ドラ「ばけばけ」で最初の妻マーサ役のミーシャ・ブルックスさんは、ハーバード大学で機械工学を学び、MITではロボット工学を専攻(凄いな……)。
その後モデル・俳優に転向。日本にも滞在経験があり、ヘブン先生役のトミー・バストウさんよりも日本語が堪能なのだそう。
🍲 クレオール料理 参考レシピ(『La Cuisine Creole』より)
◆ガンボ(Gumbo)
• 材料:オクラ、玉ねぎ、セロリ、ピーマン、鶏肉またはソーセージ、スパイス。
• 作り方:野菜を炒め、肉やソーセージを加えて煮込み、オクラでとろみをつける。
• 特徴:フランスの煮込み料理にアフリカ由来の食材を融合させた代表的なスープ。
◆ジャンバラヤ(Jambalaya)
• 材料:米、鶏肉、ソーセージ、エビ、トマト、スパイス。
• 作り方:肉や野菜を炒め、米とトマトを加えて炊き込む。
• 特徴:スペインのパエリアに似ているが、クレオール風にアレンジされた炊き込みご飯。
