(81)ミツバアケビ
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ミツバアケビ
ミツバアケビは、古くから日本に自生する落葉性のつる性植物である。
山野に生え、実や新芽は食用になる。
果実は細長く、長さ5~10センチメートル、太さ3~4センチメートルほどの楕円形をしており、紫がかった色味が特徴である。
熟すと果実は一か所縦に割れ、秋の味覚としてアケビとともに親しまれてきた。野生種でありながら、果実にはほんのりとした甘味があり、猿やタヌキもこの果実を好む。
三枚の小葉を持つことから、「ミツバアケビ」という名で呼ばれている。
名前の由来について
アケビの名前の由来には諸説ある。
果実が縦に割れる様子を「あくび」に例えたのではないか、あるいは「開け実」にちなむのではないかと言われているが、詳しい由来については今も謎に包まれている。
特徴的な花と用途
通常のアケビの花は白もしくは淡いピンク色であるが、ミツバアケビの花は濃い褐色をしている。
また、通常のアケビに比べてそのツルは丈夫で折れにくく、籠などの工芸品の材料として利用されてきた歴史がある。
生態系の一端としての役割
ミツバアケビはアケビコノハという蛾の幼虫の食草でもある。
アケビコノハの成虫は枯葉そっくりの形に擬態している。
その姿は注意深く見ないと見落としてしまうほどである。
しかし、擬態が完璧であっても見破られることがある。
例えば、スズメが地面に獲物を叩きつけている姿を目撃したことがある。
その後にはアケビコノハの羽が残されていた。
擬態の技術がいかに優れていようとも、自然界の厳しい生存競争を避けることはできないのだ。
この光景は、アケビ、アケビコノハ、そしてスズメという生態系のつながりを示している。
ミツバアケビは、どこにでも見られる植物ではない。
しかし、平地にも生えていることがあるので、もし見つけることがあれば、その独特な姿や存在感にぜひ注目してほしい。
自然界の中で織り成される小さな物語の一端を垣間見ることができるかもしれない。
