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ブラジルの雄・フルミネンセと世界王者・チェルシー

ブラジルの国内リーグってどうやって観るの?




クラブワールドカップが、チェルシーの優勝で幕を閉じました、

アブラモヴィッチ退団から昨シーズンまで欧州の大会すら逃していたチェルシーがまさか優勝するなんて開幕した頃はほとんどの人が想像しなかったことでしょうが、それがサッカーというスポーツなんですね。いやー、不思議だわ。


今回はパリとのファイナルではなく、その前のセミファイナルを。ブラジルのフルミネンセです。


あまり詳しくないんですけど、南米のサッカーってどうやってみるんですかね。コパ・リベルタドーレスも昔みたいにJsportsでやってはいないですよね。日本の局が放映権を取っていないと思うので観るとしたら現地のネットから観るか違法サイトからか。だから南米サッカーを観る人というと、余程の南米サッカーファンくらいでしょう。だからDAZNで観れるクラブワールドカップは貴重な南米サッカーに触れられる機会です。




欧州と南米のぶつかり合い


■マレスカ・チェルシーの形

フルミネンセ戦のスタメンですが


注目は、この試合前にブライトンから加入発表されたジョアン・ペドロ。大会中の補強即起用とか有りなんか!
この時期は移籍マーケットが開かれているので補強自体はOKなんですけど、大会中に追加エントリーできるというのはクラブならではか。


そんなジョアン・ペドロは最前線で起用。ブライトンではトップ下など2列目やシャドーで使われてましたが、マレスカは前線。やはり狙いはアレか。


右ウイングで使われたエンクンクこそ、ライプツィヒ時代にそんな使われ方してましたが、ジョアン・ペドロはゼロトップですね。中盤まで降りて相手のプレッシングに的を絞らせない。右のエンクンクが中央に入れば、パーマーがジョアン・ペドロを追い越してトップに上がったりとか。
対して逆の左、ペドロ・ネトにはアイソレさせて大外に固定している。ここはお前の担当エリアだぞと言ってるかのように、ここに誰かが入ってくるということはしない。

この陣形で肝になる点が2つ。

1つはペドロ・ネトがアイソレして敵を引き付けたことで空く左SBのククレジャ。フルミネンセが3-5-2の布陣であることから大外は1枚しかいません。なのでその1枚をペドロ・ネトが対面打開できれば組み合わせ上ククレジャはフリーになれる。ここでゲームを作れるか。

もう1つがパーマー。今季から10番着けるエースですが、右側はエンクンクとの関係性上かなり流動的です。ジョアン・ペドロにエンクンクは溜めを作ったりゲームを組み立てる選手ではないので、流動的な右をコントロールできるかはパーマーに委ねられることになる。




■フルミネンセの守備

南米のチームって、意外と守備に粘りっこくないですか?
それこそ10年以上前ですけど、最後に南米勢でクラブワールドカップを制したコリンチャンスがスゴく整備された守備をしていてビックリした印象があり、今大会でもパリを破ったボタフォゴにグループステージでチェルシー破ったフラメンゴもそんなイメージ。攻撃陣自由に羽ばたきなさいサッカーではなかった(いつの時代だよ)。

フルミンセの選手は詳しくないのですが、有名なのはこの人。


チェルシーOBでもある元セレソンキャプテン、チアゴ・シウバ。もう40ですけどまだまだ健在。


そしてこの人も今はココにいました。

かつてはネイマールと共にセレソンを引っ張る存在といわれてたガンソ。なかなか欧州に上陸せず、ちょっとセビージャにやってきたものの全く印象に残らず。ただまだ頑張ってます。


あとフルミンセが今大会に出場するきっかけになった3年前のコパ・リベルタドーレス優勝時のキャプテンはマルセロでしたが、もう引退。レジェンドの時の流れは早いもの。

欧州や金満アジア勢に引き抜かれるブラジルリーグ勢は、守備の統率がなければアジア勢やアフリカ勢にも負けるようになってます。ただ、そこさえガッチリしていれば欧州勢にも対等にやりあえるだけの力はあります。その統率役にチアゴ・シウバがいるというのは大きい。




フルミネンセはほぼ5-3-2のフォーメーションで、レーンはそれぞれ封鎖。中盤や中に関しても網目を張るように隙を与えない配置。だからゼロトップとか可変とかされても「このエリアさえ抑えときゃいいっしょ」と惑わされることなく対処する。最悪外はやられてもいいので中だけはしっかり閉めとけと。

だから逆サイの人数は少ないですけど、そこまで運ばせるななんで同一サイドに圧縮させて奪いきる。なんかシモーネのインテルみたい。インテルの場合はポジトラまでしっかり設計されてるけど、フルミネンセのポジトラはそこまででもないかな。



■フルミネンセのウィークポイントを突けるかチェルシー

実際にガッツリ噛み合わせてみると、チェルシー右サイドは流動性あってもフルミネンセとしてはそこは計算通りみたいな感じでなかなかココからは崩せない。

ただ逆の左は正統派にガッツリペドロ・ネトがアイソレさせるので、フルミネンセ側としてはタイマン勝負せざるを得ない。ただ背後には

今までであれば、中盤3枚がスライドして対応のはずが、ジョアン・ペドロが降りてくるエンソが起点になるで、ペドロ・ネトのアイソレのはずが、フルミネンセ右サイドは人数的にもカツカツ。右WBがネトに引っ張られる形でククレジャが起点になれる。

フルミネンセは、5バックの秩序を乱してはいけないため、ジョアン・ペドロが中盤を引き連れてククレジャを空けようとしても中盤は付いていかざるを得ない。マークの受け渡しもそんなに上手くなくて、ククレジャがどうしても空いちゃうので、チェルシーは左を中心に攻めわたるシーンが増えた。




■バランスを維持したいチェルシー

チェルシーにとって懸念は右サイド。ウイングのエンクンクはそもそもウインガーではないので、ここから押し込むのにはSBのギュストが攻め混む必要がある。左が制圧できているのに対して右は崩せていないためここのイニシアチブはフルミネンセ。カウンターもフルミネンセはこのサイドを使っているため、チェルシーはバランスを整えるためにこのサイドをなんとかしないといけない。

中にはいるエンクンクに変わって右を担当するギュスト。ただ彼はSBなのでウイングみたいな対面性能はないです。それに失えば一気にその裏を突かれる。
なのでそのサポートは必須です。そこに来たるは

パーマー。

ネトではないのでギュストに対面性能で上回る勝ち筋などありません。だから複数で対応する。1対1ではギュストに勝ち目はなくても、2対2なら可能性アリ。両サイドにネト、パーマーと配置したことでフルミネンセのWBをポジトラにおいても封じ、大外は完全にチェルシーが制圧。ピッチ全体を支配してフルミネンセに何もやらせなかった。




■南米勢との本気の戦い

こういう時しか南米のクラブと本気でやりあう機会もないから、クラブワールドカップの一番の醍醐味。最近は欧州勢の独断場だったけど、今大会は南米勢が奮闘していてそこはなかなか面白かった。

いろんな大陸のクラブが出てるとはいえ、ナショナルチームよりも格差があるわけで、アル・ヒラルみたいなアジア所属の純欧州クラブもあるけどそれはまた別よね。
結局欧州勢を止められるのは南米勢であって、ベスト4に残ったのはフルミネンセのみだけど、全体的には結果は残したんじゃないかなでよかったと思いますよ、南米サッカーに触れられる数少ない機会だし。



クラブワールドカップ、ここに完結




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