先輩に伝えたかった言葉を探す
自分で自分のことを下げるような言い方をしてしまうこと。
きっと誰にでもあると思う。
本当はできていることがあって、その人の中に積み重ねてきたものがちゃんとあったとしても…。
「私なんて」と口にするたびに、どんどん自信をなくしていく。
自信がないと、必要以上に謝ってしまったり。
本当は差し出せるはずの手も、「私なんて」と引っ込めてしまったり。
優しい人ほど、自分より周りを優先して、自分のことは後回しになって。
だから気づいたら、「いい人」が少しずつ後ろに下がってしまう。
でも本当は、その人がやってきたことも、できることもちゃんとあって、少し自分の見方を変えるだけで、見える景色は変わるのかもしれない。
きのう、先輩との会話からそんなことを思った。
先輩になんて言葉をかけていいのか分からなかった…。
うっすらとは思っていた。
先輩の立場が、後ろに追いやられてるなって。
でも私にはどうすることもできなかった。
やっぱり先輩も、気にしてたんだ。
後輩の私に対しても、なんだか気を使い過ぎているように感じるときがあったから…。
でも私に話してくれたのは、どうしてなんだろう。
私はその先輩がいてくれたから、今の職場で働き続けられている。
細やかな気遣いと、適格な動き。
忙しいときも、ちゃんと目を見て話してくれる。
先輩と同じシフトの日は、今もすごく安心感がある。
そっか…。
それを言えば良かったんだ。
先輩が自分と重なって見えて、胸がぎゅっとなった。
「そんなことないですよ!」なんて、ありきたりな言葉は言いたくなかった。
別の言葉を、探していた。
でも結局、何も言えなかった。
「自信なんて全然ないよ!あるように見せてるだけ(笑)」
前の職場で、そう言う同僚がいた。
いつも自信満々に見えて、すごく活発で。
私がなにかをその子に言ったと思うんだけど、その返ってきた言葉がすごく印象に残っている。
「自信がない」という気持ちは同じでも、「自分をどう出していくか」が大事なのかもしれない。
でも、私はそんな先輩が大好きだ。
