読書ノート③ 「100分で名著 アンネの日記 言葉はどのようにして人を救うのか」
NHK「100分de名著」ブックス
小川洋子著
「アンネの日記 言葉はどのようにして人を救うのか」を読んだ。
心に残った言葉を、読書ノートへ。

アンネの日記は、たぶん昔読んだことがあるような…曖昧だけれど、登場人物の名前や出来事はところどころ覚えているところがあった。
この本の中で特に心に残った言葉が、「ユーモア」と「希望」。
そして、「物語化」。
過酷な隠れ家生活の中で、アンネは日記に言葉を紡ぐことで現実を「物語化」し、心の均衡を保ち、ユーモアと希望を失わなかった。
そして、河合隼雄さんが対談の中で語られていたというこの言葉。
押し潰されそうに耐え難い、大きな岩石のような苦しみが、言葉というかたちをとることで頭の上から足元へと移動し、重荷からその人自身の土台へと変わる。
悲しみや苦しみはけっして消えないけれども、置き場所を変えることはできる。
小川洋子さんが語られたアンネが、本を読み終わってからもずっと私の心の中にいるみたい。
ちょっと現実に戻れない。
お化粧もして、仕事へ行く準備もしたのだけれど。
言葉の力を、あらためて感じた朝。
