見出し画像

[詩]懺悔

主のいなくなった蜘蛛の巣を
美しい束縛から解き放つ
大きく張り出した一本の糸だけを
人差し指でふわっと切って


風に揺らぎ
朝日に光り
蜘蛛の巣は歪に優しくなる


中途半端にしがみつく
他の糸はそのままでいい
さよならも
ごめんねも
声に出さずに飲み込んで


罪びとは
私だけでいい

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集