「ぼくの絵本じゃあにぃ」(荒井 良二)
・書籍名 「ぼくの絵本じゃあにぃ」
・著者 荒井 良二
・ネコデコ価格 500円
・棚主ID 2350
書籍にはさんだ紹介文
絵本作家 荒井良二さんのエッセイ。
初めて荒井さんを「見た」のがかれこれ10年とか20年近く前のことだと思う。テレビの番組で子どもたちと一緒に無心に白い巨大な壁面に色を塗っていた姿。常識を破る、枠にとらわれない発想にびっくりしたのを覚えています。でも検索してもどの番組だったのかはわからずじまい。まぼろしだったのかなぁ。
荒井さんの何冊もの絵本もやはり、一見子どものような無邪気さ、色もカラフルで楽しく、文字はご自身のフリーハンドによるもので。本のタイトルもとてつもなく明るく感じるものが多いですよね。
でも、これらは見る人や、その時々で、さまざまに受け取れる。絵の力を感じます。
このような作品が生み出されるわけが、ご本人によって語られているのがこの本だと思います。
追記
2023年のことですが、「new born 荒井良二 いつも しらないところへ たびするきぶんだった」という企画展を横須賀美術館で見ました。そこには、絵本原画はもちろんのこと、たくさんのラフスケッチのようなものや、詩や散文、イラストや立体物、そして大小の絵画、ワークショップで生まれた作品などなど、荒井さんの身体から頭からあふれ出る創作のいろいろが余すところなく展示されていました。
荒井さんが外界と接触して何かを受け取り、自分の中の何かと融合させて、それをアウトプットするまでの過程……。それらを「これがぼくの世界だよ」と見せてくれた展示のように思ったのでした。
そこで感じたことと、この本を読んで感じたことは、同じ。
荒井さんは表現のひと、そして言葉のひとでもある。「言葉」のちからを使って創造するひと。なんて思ったりしたのでした。
