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星のかけらが降る夜──ふたご座流星群を見上げよう

地球が太陽を巡る軌道上で、ある一点を通過する夜があります。
そこには、小惑星「フェートン」が残した微細な粒子が漂っている。
その粒が大気に触れ、光の線となって夜空を走る──ふたご座流星群です。

普段、星にあまり目を向けない方でも、
今年の冬は少しだけ空を見上げてみませんか。
星のかけらが燃え落ちる瞬間を、肉眼で捉えられる機会です。

いつ見ればいい?

最も多くの流星が期待されるのは
極大日の12/14(日)夜〜15(月)の明け方。
1時間あたり50個程度の流星が見れると期待されています。

前夜の12/13(土)夜〜14(日)でも1時間あたり35~45個の流星が予想されています。

特に極大日は多くの流星が夜空を駆け、それは目を奪われる光景です。

月明かりの影響はさほど大きくなく、都市近郊でも空が開けた場所なら十分楽しめるでしょう。


ときに夜空が変貌する──火球という現象

通常の流れ星よりも圧倒的に明るい光、火球(かきゅう)
ふたご座流星群では、多くの流星が流れるため、火球が現れる確率も高くなります。

2022年12月14日の極大日に捉えた大火球。僕の目の前からやってきて30分以上も中空に残存する流星痕を残しながら頭上を駆け抜けていきました。実はこの火球はふたご座流星群由来ではなくいっかくじゅう座流星群でしたがこの瞬間を写真に捉えることができたのは僥倖でした。
2023年12月17日に捉えた火球。インターバル撮影の切れ目だったため、火球が落ちる途中の様子を偶然捉えることができました。この火球もふたご座流星群ではなくかみのけ座流星群由来でしたが、極大日以降も撮り続けたことで得られた貴重な体験でした。
2024年12月15日に捉えた大きな火球。月明かりの下でもはっきりと映る緑の閃光が美しい。運よく地平近くに出現したため、湖面にしっかりと反射している姿を収めることができた。

海、山、湖。
どの景色も、一瞬空を塗り替えてしまう閃光。
予測はできないからこそ、
目撃できたときの衝撃は忘れがたいものになります。


観察のコツ

  • 防寒を万全に
    観察中は体をそれほど動かさないので冷えてきます。ちょっと大袈裟すぎるくらいに暖かくしたほうが良いです。撮影をするなら特に重要。

  • 空全体を見る
    放射点を凝視せず、視界を広くしましょう。

  • 暗さに目を慣らす
    暗さに目を慣らすと、見える数が多くなります。

光との一瞬の出会いを楽しみましょう。


※山奥など暗い場所で観察する場合は、安全にも配慮したいところです。
熊との遭遇を避けるためのポイントを、こちらの記事にまとめています。


写真に残したい人へ(初心者向けTips)

流星が流れるタイミングは予測できません。
とにかくひたすら撮り続けること
が大切です。

用意するもの

  • カメラ

  • 三脚

  • 広角レンズ

  • レンズヒーター

カメラの台数は多ければ多いほうが良いです。
全方位を撮るほど流星を撮れる確率が上がります。

設定の目安

  • ISO:1600〜3200

  • F値:開放

  • シャッター:5〜10秒

  • ピント:無限遠

  • ホワイトバランス:固定(太陽光など)

流星が白飛びしないように、ヒストグラムを中央より少し左に寄せるくらいに適度に調整すると良いです。

撮影を「止めない」ことが最も大事

  • レリーズありなら押しっぱなし連写

  • レリーズがないならインターバル1秒

運が良ければ火球の閃光を捉えられるかもしれません。


星のかけらと向き合う夜に

わずかな粒子が時速数万キロで大気に突入し、摩擦で光を放つ。
小さな粒が夜空に刻む痕跡は、地球が宇宙空間を進む証拠でもあります。

夜空を見上げると、そこには宇宙の欠片が届いている。
そのことを自分の目で見て体感すると、
夜空の見え方が少し変わる気がします。

一年の締めくくりに、
宇宙からの光を心に留めてみませんか。

どうか温かくして、夜空を。

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