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優しさと繊細さ

「優しさ」と「繊細さ」って、
似ているようで、少し違う。

優しい人は、
相手の気持ちを考えられる。

繊細な人は、
相手の気持ちを感じ取ってしまう。

「大丈夫?」と聞かれたら、
本当は大丈夫じゃなくても
「大丈夫」と答えてしまう。

誰かの表情が少し曇っているだけで、
「何かあったのかな」と気になる。

言葉にしなくても、
その場の空気を感じ取ってしまう。

だから、
人といると楽しいのに、
ひとりになった途端、
どっと疲れることもある。

私はずっと、
この繊細さを
「気にしすぎ」だと思っていました。

もっと鈍感になれたら、
もっと楽に生きられるのに、と。

でも、あるとき思ったんです。

繊細だからこそ、
気づけることがある。

誰かの小さな変化。
ふとした言葉の温度。
何気ない優しさ。

きっと、
気づかない人には見えないものも、
私たちには見えている。

そして、
優しさがあるから、
その小さな変化に
そっと寄り添うこともできる。

もちろん、
傷つくこともある。

考えすぎて、
疲れてしまうこともある。

それでも私は、
この感性をなくしたくない。

だって、
世界には
気づかないまま通り過ぎてしまう
小さな幸せがたくさんあるから。

道端に咲く小さな花。
誰かの「ありがとう」。
いつもと少し違う空の色。

繊細だから、
見つけられるものがある。

優しいから、
大切にできるものがある。

だから、
無理に強くならなくていい。

あなたが感じすぎるその世界は、
もしかしたら、
誰かが見落としているものを
そっと照らしているのかもしれない。

その優しさも、
その繊細さも。

どうか、
なくさないでいてほしい。




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