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「もうあそばない!」

おおきなこえにびっくりしたみんなが ぼくたちを みた

さっきまで つみきを とりあっていた

ぼくは「もうあそばない!」と まさきくんに さけんでいた
まさきくんは「ばか!」といった  ぼくも「ばか!」と いいかえした

せんせいが とめにはいるほど ほんきの けんかだった

なのに 5ふんごには おなじ えほんを のぞきこんでいた

おこったきもちは てのひらの ゆきみたいに あっというまにみずになって ゆびのあいだから きえていた

「もうあそばない」といったことなんて さいしょから なかったみたいに

おとなは「けんかするほど なかがいい」というけれど
ぼくらにとっては なかよしと けんかのあいだに ちがいなんて ないのだ

どちらかが あやまったわけでもない

ただ えほんの ページを めくる おとが きこえて   きづいたら となりにいた

まさきくんは さっきの けんかを おぼえていない かおを している
ぼくも きっと おなじ かおを しているのだろう


おおきくなったら こんなに はやく なかなおりできなくなるのかもしれない

いかりの ふかさは すなばに ほった あなと おなじで かわらない

それでも なかなおりの はやさだけが すこしずつ とおくなっていくのかもしれない

いまはまだ  5ふんあれば じゅうぶんだった



※まさき君 側視点での物語です。是非、併せてお楽しみください。


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