逡巡
薄桃色の窓ガラスに映っている憔悴した顔は煩悶の底に沈潜しながらずっと彷徨し逍遙している魂魄の足跡を辿ってみているけれど蹣跚とした歩き方は躊躇の迷路に捕まってしまって慟哭している心の風景の奥で慚愧懺悔の気持ちに苦しめられつつも恍惚とした夢想に耽溺してしまう瞬間において一瞬のきらめきを掴もうとしても結局は徒労に終わって茫然自失の状態に陥っちゃって悲愴な音楽が胸に響いている中で迷子になった思考の欠片は散逸しちゃって二度と収斂することなく永劫回帰の輪っかに飲み込まれながら朦朧とした意識の向こう側に漂流している孤独な存在の本当のところを見つめようとしても視界はずっと混濁していて明晰な判断力は霧散しちゃって只管に沈思黙考を繰り返すだけで決断の時はどんどん遠ざかっていくばかりなんだ。
