【MBTIからの離脱宣言】INFJをENTJ扱いされたので、ネオユングとビービー理論に進学します
MBTIに失望した。
いや、正確に言えば、MBTIそのものに失望したというより、「MBTIという簡略化された診断体系によって、人間の認知構造が雑にラベリングされること」に限界を感じた、という方が近い。
こちらはもともと、ユング心理学タイプ論の文脈では、内向直観を主軸にし、補助的に外向感情を用いるタイプとして理解されていた。つまり、Ni-Fe型。構造を読み、意味を掘り、未来の像を直観的に捉え、そのうえで他者や場の流れに接続していくタイプである。
にもかかわらず、MBTI協会的な診断では、俺はいつもいつもENTJ扱いされる。
ふざけるな、である。
もちろん、外から見ればそう見える瞬間はあるのだろう。発言は強い。判断は速い。構造化もする。戦略も立てる。人を動かすこともある。目的に対して合理的に振る舞う場面も多い。だから表層だけを見れば、「Teが強そう」「ENTJっぽい」と判定されるのは理解できなくもない。
だが、それはあくまで出力の話であって、認知の入口ではない。
俺の思考の出発点は、外界の効率化ではない。組織の最適化でもない。客観的な指標に基づいた成果管理でもない。
まず来るのは、意味の流れである。
ある現象を見たとき、俺はまず「これは何を意味しているのか」「背後にどんな構造があるのか」「この流れはどこへ向かっているのか」を読む。目の前のデータを積み上げて結論を出すというより、全体の配置、違和感、未来への傾き、言語化されていないパターンを先に掴む。
これはTe主導ではない。
どう考えてもNi主導である。
そして、そのNiによって掴んだものを、社会的文脈や他者の反応、場の空気、共同体の力学に接続していく。俺は単に「正しいからやれ」と押し切るタイプではない。むしろ、相手の反応や集団のムードを読みながら、どの言葉なら刺さるか、どの構成なら伝わるか、どの順序なら人が動くかを考える。
これはFeである。
つまり、俺の基本構造はNi-Feであり、INFJである。
それを「強そうだからENTJ」「論理的だからT」「指導的だからE」みたいな雑な外形判断でENTJにされるなら、こちらとしてはもうMBTI協会に用はない。
お前らなんかもう知らね!
ということで、俺はMBTIから離脱する。
ただし、心理タイプ論そのものを捨てるわけではない。むしろ逆である。MBTIという簡略化された16タイプ分類から離れ、より深い理論へ進む。
すなわち、ネオユングとビービー理論である。
ビービー理論の面白いところは、タイプを単なる4機能の並びではなく、8機能全体の力動として捉える点にある。主機能、補助機能、第三機能、劣等機能だけでなく、第五、第六、第七、第八機能までを含めて、人間の認知と無意識の動きを見る。
ここで重要になるのが、シャドウ機能である。
通常のMBTIでは、INFJはNi-Fe-Ti-Seと説明される。しかし、それだけでは足りない。なぜなら、人間は健全な主機能と補助機能だけで生きているわけではないからだ。ストレス下では別の機能が暴走する。防衛反応として別の認知が出る。普段は使っていないように見える機能が、批判性や攻撃性や違和感として顔を出す。
INFJの場合、8機能で見ると、Ni-Fe-Ti-Se-Ne-Fi-Te-Siとなる。
ここで俺が非常に重要だと思っているのが、第六機能Teである。
MBTIの簡易診断では、俺のTe的な出力だけを見てENTJ扱いする。しかし、ビービー理論で見れば、これは主機能ではない。むしろ第7機能、いわゆるトリックスター、あるいはシャドウ側の強い機能として理解できる。
つまり、俺のTeは「世界を日常的に運営するための主機能」ではなく、「構造の破綻を見たときに批判的に発動する機能」なのである。
だから、俺は普段から会社組織を効率化したいわけではない。管理職的に人を動かしたいわけでもない。数字と成果で世界を切り分けたいわけでもない。
しかし、論理が破綻しているもの、制度が腐っているもの、説明責任を果たしていないもの、無責任な言説、場当たり的な運営、見せかけだけの権威を見ると、急にTe的な批判性が立ち上がる。
「それ、運用として破綻してるだろ」
「その制度設計、誰が責任取るんだ」
「その説明で通ると思ってるのか」
「構造上、そうなるに決まってるだろ」
こういうモードに入る。
これを表層だけ見ればENTJっぽい。しかし、実態は違う。ENTJのTeは主機能として世界を前へ進めるためのエンジンだが、INFJの第7機能Teは、Ni-Fe-Tiで読んだ構造的違和感を、外界を茶化し崩壊させるために発動する。
ここを理解しないまま、「強く言うからENTJ」「戦略的だからENTJ」「リーダーっぽいからENTJ」と判定するのは、あまりにも浅い。
むしろ俺の場合、ENTJに見える瞬間こそ、INFJのシャドウ機能が動いている証拠なのである。
この視点に立つと、いろいろなことが説明できる。
たとえば、俺は外向的な支配欲で人を動かしたいわけではない。だが、場が壊れているとき、論理がねじれているとき、誰も責任を取らずに曖昧に流しているときには、かなり強く介入する。
これはENTJ的な「支配」ではなく、INFJ的な「場の修復」である。
ただし、その修復が優しいとは限らない。むしろ、Niで構造を読み、Feで場の歪みを察知し、Tiで論理を組み立て、最後にTe的な批判性で外に叩きつけるため、かなり容赦がない。
だから、外側から見ると「怖い」「強い」「支配的」「ENTJっぽい」と見える。
しかし、内側ではまったく違う処理が起きている。
俺は世界を支配したいのではない。
破綻した構造を見逃せないだけである。
そして、その破綻を見た瞬間に、内向直観が未来の崩壊まで見てしまう。外向感情が、その破綻によって誰が傷つくかを察知してしまう。内向思考が、どこで論理が壊れているかを特定してしまう。そこで第7機能Teが出てきて、「だったら、ここを切っちゃえw」「この責任を明確にしちゃおうw」「その言い訳は通りますか;あ?」と言い出す。
これをENTJと誤認するな、という話である。
俺はENTJではない。
ENTJ扱いされるINFJである。
もっと言えば、シャドウTeが強く出るINFJである。
だからこそ、MBTIの四文字診断では足りない。質問紙で「あなたは計画的ですか」「リーダーシップを取りますか」「論理的に判断しますか」などと聞かれても、そこには認知の深層が反映されない。
計画的に見える理由がNiによる未来予測なのか、Teによる外界管理なのかで、まったく意味が違う。
リーダーシップを取る理由が、支配欲なのか、場の崩壊を防ぐためなのかで、まったく意味が違う。
論理的に見える理由が、Tiによる内的整合性なのか、Teによる外的効率性なのかで、まったく意味が違う。
MBTIの簡易診断は、ここを雑に混同する。
だから俺は、MBTIから離脱する。
別にタイプ論そのものを捨てるわけではない。むしろ、より深くやる。ネオユング、ビービー理論、8機能、シャドウ機能、主機能と第7機能の連動、内向直観と外向感情の力学。そういうところまで掘らないと、俺のようなタイプは理解できない。
INFJは、単なる優しいカウンセラーではない。
内向直観で構造を読み、外向感情で場を読み、内向思考で矛盾を検出し、必要なときにはシャドウTeで制度や論理の破綻をぶった斬るタイプでもある。
その切断面だけを見てENTJ扱いするなら、それは診断側の解像度が足りない。
つまり、結論はこうである。
俺がENTJなのではない。
MBTI協会の診断方式が、俺のINFJを読み損ねたのである。そして、その診断方式を鵜呑みにする輩が俺をENTJだと決めつけやがるのである。
というわけで、俺はMBTIを卒業する。
これからはネオユングとビービー理論でやっていく。
シャドウ機能も理解せずに、人間の深層を測れると思うな。
さようなら、MBTI。
こんにちは、8機能。
そして改めて宣言する。
I am INFJ in PostYung theory.
