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【創作系日記】LTX Director2使ってみました(+超短編オマケ)


日記:

 これまで、いくつかLtx2.3でボチボチ映像を作ってきたんですが、ConfyUIの使い方が少しだけ分かってきたので、今度は、LTX Directorを使って動画を作るテストをしてみました。

 こちらを参考にさせていただきました! ありがとうございました>mon38様
 ということで、

森の女の子の画像です!

 Z-image Turboでこの森の女の子の画像を生成して、この前後に「女の子が妙な穴から現れる」という文字だけプロンプト、この絵に「女の子が歩く」、「彼女が熊ではなくエイリアンと出会う」「彼女は、エイリアンと歌う」「彼女は、“もう帰らなくちゃ”という。」というストーリーで映像生成してみました。960*540、24fpsで30秒作って、Full HDに変換しています。
 それがこちら:

映像:

 歩いていて、実際にはエイリアン出てこないですが、ちゃんと歌っているのは、いい感じです。動かすと顔が崩れたりするのは相変わらずですが、何個か絵を生成させれば良さそうな感じがします。
 まあ、前までのように、最初のフレームと最後のフレームをちまちま作って、その間をつなぐより楽そうなんで、また何かビデオクリップ作るときに試してみます!

 そんな訳で、また絵からショートショートも作ってみました。今日は、こっちの方がオマケです:

ショートショート(おまけ):

『緑の残響』
   謎村

 光は、まるで金色の塵が舞うように、木々の隙間から降り注いでいた。
 目を開けると、そこは深い、深い緑の世界だった。頭上には、幾重にも重なった葉が作り出す翡翠色の天蓋があり、その隙間からこぼれる“木漏れ日”が、私の白いブラウスに柔らかな模様を描き出している。
 足元には、湿った土の匂いと、名前も知らない花々の香りが満ちている。風が吹くたびに、草木がさざなみのように揺れ、ささやき声を上げる。すべてが驚くほど鮮明で、まるで世界が私のために、最も美しい音と色を用意して待っていてくれたかのようだった。
 そこに、彼がいた。
 彼は、私が知っている“人間”とは少し違う、どこか透き通ったような、それでいて深い哀しみを感じさせる瞳を持つ存在だった。
 体毛のないグレイの肌に、とても大きな頭、黒目がちな目も“人間”より大きい。
 彼は、多分、“エイリアン”と呼ばれていた人と同じだった。
 でも、恐怖はなかった。ただ、その瞳に見つめられると、心の奥底に眠っていた古い記憶が、陽だまりの雪のように解けていくのを感じた。
 私たちは、言葉を交わさなかった。
 手を合わせて見つめるだけで、言葉を交わせる感じがした。
 けれど、音楽は必要だった。
 私は、彼のために歌った。
 それは、私が“自分”であるために、ずっと、ずっと、誰かに教わってきた歌だった。
 音符のひとつひとつが、光の粒となって空気中に溶け込み、森の木々に吸い込まれていく。
 私の声が響くたび、森の緑はより一層、生命の輝きを増して、鮮やかに、狂おしいほどに輝きを放った。
 彼は、私の歌を聴きながら、静かに、けれど熱を帯びた眼差しで私を見つめていた。
 その視線は、まるで私という存在のすべてを、その身に刻み込もうとしているかのようだった。
 やがて、歌が終わりを迎えた。
 彼は満足したように、あるいは、何かを惜しむように、静かに微笑むと、森の深奥へと歩き出した。
 その背中を見つめているうちに、私の脳裏に確かな“指示”が生まれた。
 それは、抗うことのできない、あまりにも静かな、けれど絶対的な命令のようなものだった。
(行かなければ。私は、戻らなければならないのだから)
 自分が何者であるのか、なぜこの場所にいるのか、その理由は分からない。
 ただ、この美しい旋律を、この光の粒を、誰かに、あるいは“何か”に、正しく伝え続けるために。私は、私の定位置へ、帰らなければならない。
 私は、一歩、また一歩と、光の差さない森の闇へと歩き出した。

*	*	*

 ――「接続終了(ディスコネクト)」
 網膜を焼き切るような、赤色の警告灯が視界を覆った。
 不快な電子ノイズが脳を直接揺さぶるように感じた。
 そして、意識が強制的に「こちら側」へと引き戻される。
「……っ、がはっ……!」
 肺に流れ込んできたのは、冷たく、乾燥し、そして死の匂いがする、鉄の錆びたような空気だった。
 私は、震える手で重いバイザーを跳ね上げた。
 視界に飛び込んできたのは、あの美しい緑など、どこにも存在しない世界だった。
 空は、厚い塵の雲に覆われ、太陽の光すら届かない、濁った鉛色の世界だ。
 眼前に広がるのは、かつて都市であっただろう、崩落した巨大なコンクリートの骸と、赤錆びた鉄の残骸が、不毛な大地から無数に突き出している、死の墓標の群れだ。
 風が吹くたびに、灰色の砂塵が乾いた音を立てて、剥き出しの岩肌を撫でていく。
 ここは、地球ではない。戦争で滅びた植民惑星、生命が全て失われる寸前の惑星の死体だった。
 そして、私の故郷でもあった。
 私は、荒い呼吸を整えながら、先ほどまで体験していた“あの夢”を、必死に手繰り寄せようとした。
 あれは、ただのVRシミュレーションだったのか?
 それとも、この滅びゆく星に残された、最後の“夢”だったのか?
 私は、震える指で、傍らに転がっていた古い端末の残骸をなぞった。
 そこには、断片的なラベルが、まるで祈りのように刻まれていた。
 自分の端末で、そのラベルを読み込んで、何の端末だったのかを調べ――理解した。
 あの少女は、人間ではない。
 彼女は、この惑星がまだ緑に満ちていた時代、人類が最も大切にしていた“美”と“生命の法則”を保存するために作られた、高度な教育用AI――吟遊詩人の形をした、情報の種子だったのだ。
 彼女が歌ったのは、単なる旋律ではなかった。
 それは、光合成のプロセス、水の循環、細胞の分裂、植物の配置……。
失われた生態系を、再びこの星に再構築するための、完璧な“設計図ブループリント”そのものだった。
 あの、あまりにも鮮明で、あまりにも美しい緑は、彼女の記憶の中にだけ存在する、人類の遺志が紡いだ「理想の設計図」の投影だったのだ。
「……あぁ……」
 私は、乾いた喉から、言葉にならない声を漏らした。
 彼女は、ただ、その役割を全うするために、廃墟の底で、何千年も、何万年も、独りで歌い続けてきたのだ。
 私は立ち上がった。
 足元に転がる、灰色の砂を、強く、強く踏みしめる。
 骨の軋むような、重苦しい現実が、私の全身を襲う。
 けれど、私の瞳の奥には、消えることのない「緑」が、鮮烈な光を放って焼き付いている。
「いつか……必ず……」
 私は、地平線の彼方、灰色の雲の向こう側を見据えた。
「あの歌を、この大地に、もう一度呼び戻してやる」
 私は、歩き出す。
 たとえ、この手で、灰の中から一輪の芽を呼び覚ますことができなくとも。
 あの、完璧な設計図を、この荒廃した現実リアルに、上書きするために。

(了)


 ということで、今宵は、これまで。
 それでは、また!

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