見出し画像

ダサい服しか持ってなかった僕が、『おしゃれ』と言われた日

はじめに:黒い服は僕の鎧だった
クローゼットを開けると、そこは闇だった。
黒、グレー、紺、カーキ...
暗い色の服しかない。
黒いTシャツ:7枚
グレーのパーカー:4枚
紺のジーンズ:3本
黒いスニーカー:2足
まるで喪服専門店みたいなクローゼット。
でも、それが僕にとっては安心できる「鎧」だった。
「黒は無難」
「目立たない」
「汚れても分からない」
「コーディネートを考えなくていい」
そんな理由で、いつも同じような格好。
大学時代の友人には「お前、いつも同じ服だな」と言われ、
「違う服だよ」と言い返していたけど、
色が同じだから、確かに見分けがつかない。
でも、それでよかった。
目立ちたくなかったから。
ダサいと思われても、「普通」でいられればそれでよかった。
そんな僕が「おしゃれ」と言われる日が来るなんて、
想像もしていなかった。


きっかけは、衝撃的な写真だった
転機は、会社の歓送迎会での集合写真。
後日、共有された写真を見て愕然とした。
みんなが春らしい明るい服を着ている中、
僕だけが真っ黒。
まるで、カラー写真に紛れ込んだ白黒写真の人物みたい。
しかも、ただ黒いだけじゃない。
よく見ると、Tシャツの首元は伸びきっていて、
パーカーは毛玉だらけ。
「これは...ダサいを通り越して、みすぼらしい」
隣に写っている同期は、
薄いブルーのシャツに白いパンツ。
爽やかで、清潔感があって、
何より、楽しそうに見えた。
「服装で、こんなに印象が変わるのか」
その夜、重い腰を上げて、
自分のクローゼットと向き合うことにした。


断捨離:さよなら、黒い鎧たち
まず始めたのは、徹底的な断捨離。
服を全部出して、一枚一枚チェック。
処分決定リスト:

  • 首元が伸びきったTシャツ:5枚

  • 毛玉だらけのパーカー:3枚

  • 色褪せた黒ジーンズ:2本

  • 5年以上前に買った服:ほぼ全部

結果、残ったのは10着程度。
しかも、それらも「まだマシ」というレベル。
ゴミ袋3つ分の服を処分して、
クローゼットはスカスカに。
でも、不思議とスッキリした気持ちだった。
「これで、ゼロから始められる」


恐怖の服屋デビュー:店員さんが怖い
次の休日、勇気を出してショッピングモールへ。
でも、いざ服屋の前に立つと、足がすくんだ。
店内には、おしゃれな服を着た店員さん。
キラキラした店内。
自分には場違いな気がして、
最初の3軒は、入り口で引き返した。
「ユニクロなら...」
と思って入ったけど、
種類が多すぎて、何を選べばいいか分からない。
黒い服のコーナーに吸い寄せられそうになって、
「ダメだ、今日は明るい色を買うんだ」
と自分に言い聞かせた。


運命の出会い:優しい店員さんとの対話
4軒目で、ついに勇気を出して店員さんに相談。
「あの...明るい色の服を着たいんですけど、
今まで黒ばかりで、何を選べばいいか...」
正直に話すと、店員さんは優しく笑って、
「大丈夫ですよ!一緒に選びましょう」
と言ってくれた。
その店員さん(後で名前を見たら田中さんという女性)は、
僕の悩みを真剣に聞いてくれた。
「黒も素敵ですけど、明るい色を着ると
気持ちも明るくなりますよ」
「最初は、白とか薄い青から始めると
抵抗が少ないと思います」
「サイズ感が一番大切。
ダボっとしてると、だらしなく見えちゃいます」


初めての白シャツ:鏡の前での衝撃
田中さんが最初に持ってきたのは、
シンプルな白のオックスフォードシャツ。
「これ、本当に僕が着ていいんですか?」
と聞いてしまうくらい、
真っ白なシャツが眩しく見えた。
試着室で着てみると...
鏡に映った自分が、別人みたいだった。
顔が明るく見える。
清潔感がある。
なんというか、「ちゃんとした人」に見える。
「すごくお似合いですよ!」
田中さんの言葉に、顔が熱くなった。
でも、同時に不安も。
「これ、汚したらどうしよう」
「目立ちすぎないかな」


少しずつ増えていく、色のある服たち
その日は、白シャツ1枚だけ購入。
値段は、いつもの3倍。
でも、「これは投資だ」と自分に言い聞かせた。
それから、月に1〜2枚ずつ、
明るい色の服を増やしていった。
1ヶ月目:

  • 白のオックスフォードシャツ

  • 薄い青のTシャツ

2ヶ月目:

  • ベージュのチノパン

  • 薄いグレーのニット(これは妥協)

3ヶ月目:

  • ストライプのシャツ(人生初の柄物!)

  • 白のスニーカー

少しずつ、クローゼットに色が増えていく。
まるで、モノクロの世界に
少しずつ色が塗られていくみたいだった。


初めて明るい色で出社した日
白シャツを買ってから1週間。
ついに、それを着て出社する日が来た。
朝、鏡の前で10分も悩んだ。
「やっぱり目立つかな」
「浮くかな」
「いつもの黒にしようか」
でも、えいやっと白シャツを着て、
玄関を出た。
駅までの道のり、
すれ違う人が自分を見ているような気がして、
落ち着かなかった。
会社に着いて、自席に座ると...


予想外の反応:「春っぽくていいね!」
「あれ?今日なんか雰囲気違う」
隣の席の先輩が、すぐに気づいた。
「白いシャツ、春っぽくていいね!」
「爽やかー」
「似合ってるよ」
え?
批判じゃなくて、褒められた?
その日一日で、5人以上から
「いいね」「似合ってる」「爽やか」
という言葉をもらった。
昼休み、トイレの鏡で自分を見て、
「確かに、悪くないかも」
と思えるようになっていた。


3ヶ月後の衝撃:「最近おしゃれだよね」
明るい色の服を着始めて3ヶ月。
ある金曜日の飲み会でのこと。
「〇〇さん、最近おしゃれになったよね」
同期の女性社員から言われた一言に、
ビールを吹き出しそうになった。
「え?おしゃれ?僕が?」
「うん、前は黒ばっかりだったけど、
最近は色々な服着てて、
すごく印象変わった」
「センスいいよね」
「どこで買ってるの?」
「彼女でもできた?」
まさか、僕が服装について
褒められる日が来るなんて。
しかも「センスいい」なんて、
人生で初めて言われた言葉だった。


変わったのは、服だけじゃなかった
明るい色の服を着るようになって、
変わったのは見た目だけじゃなかった。
気持ちの変化:

  • 朝、服を選ぶのが楽しくなった

  • 鏡を見るのが怖くなくなった

  • 外出するのが億劫じゃなくなった

  • 人と話すとき、少し自信が持てるようになった

行動の変化:

  • 姿勢が良くなった(服が似合うように)

  • 笑顔が増えた(明るい服に合わせて)

  • 積極的に人と関わるようになった

  • 休日に出かけることが増えた

周りの反応の変化:

  • 話しかけられることが増えた

  • 飲み会に誘われることが増えた

  • 「雰囲気変わった」とよく言われるようになった

  • なぜか仕事も円滑に進むようになった

服装一つで、こんなに変わるなんて、
本当に驚きだった。


黒い服も、今は上手に使える
誤解しないでほしいのは、
黒い服が悪いわけじゃない、ということ。
今も黒い服は持っている。
でも、昔とは使い方が違う。
黒いジャケットに白いTシャツ。
黒いパンツに明るい色のシャツ。
全身黒じゃなく、アクセントとして使う。
「黒は、使い方次第でかっこいい」
ということも分かった。
でも、黒しか着なかった昔の僕は、
それを「逃げ」に使っていた。
目立たないように、
失敗しないように、
無難に、無難に。
今は違う。
「今日はどんな自分でいたいか」
を考えて、服を選べるようになった。


僕が学んだ、服選びの基本ルール
この経験から学んだ、
服選びの基本ルールをシェアします。
1. サイズ感が最重要
高い服じゃなくても、
サイズが合っていれば、それなりに見える。
2. まずは基本色から
白、薄い青、ベージュ、グレー。
この4色があれば、大体のコーディネートができる。
3. 清潔感を意識
シワ、毛玉、汚れは即アウト。
アイロンと毛玉取りは必需品。
4. 1点投資主義
全部高い服じゃなくていい。
良いシャツ1枚あれば、印象は変わる。
5. 店員さんは味方
恥ずかしがらずに相談する。
プロの意見は本当に参考になる。


おわりに:服は自分を表現するツール
昔の僕にとって、服は「身体を隠すもの」だった。
でも今は、「自分を表現するツール」だと思っている。
明るい色の服を着れば、
気持ちも明るくなる。
きちんとした服を着れば、
行動もきちんとする。
「おしゃれ」と言われるようになった今でも、
特別なセンスがあるわけじゃない。
ただ、「昨日の自分より、ちょっと良く見せたい」
という気持ちで選んでいるだけ。
もし、昔の僕と同じように
黒い服ばかり着ている人がいたら、
一度、白いシャツを着てみてください。
最初は違和感があるかもしれない。
でも、鏡に映る自分が
少し違って見えるはずです。
その「少し」が、
やがて大きな変化につながります。
次回は、「初対面の3分間」について。
人見知りだった僕が、
どうやって第一印象を良くできるようになったか。
具体的なテクニックをお話しします。


#ファッション #服装改革 #脱ダサい #メンズファッション #自分を変える #明るい色 #おしゃれ初心者 #非モテ卒

いいなと思ったら応援しよう!