東京に全てを置いてきた、18歳
2021年4月
友達や家族、大切な人たち
そして住み慣れた町
全てが手に届くところにあった、東京
全てが満たされていた
けど……
何者かになりたかった。
だから私は京都に行く
私の挑戦は始まった。
・満たされない、心
2021年の春、大学へ進学した
東京···▸京都
新幹線の車内
荷物を抱えた学生
マスクからなのか、緊張からなのか
ちょっとした息苦しさを覚えつつ
見るものが全てキラキラしていた
そんな中、私は外を見ながら考えた。
なぜ、私は
京都を選んだのか。
''人と違うことをしたい''
''「何者か」になりたい''
京都に行けば、なにか変わる
そんな、淡い期待を胸に抱え
眠りに入った。
・一歩目の、春
「次は、京都、京都に止まります。」
遂に、京都への一歩を踏み出した
誰かのためになる、挑戦
大学生になった私がしたかったこと
それは……
ボランティア
あ〜結構普通やな
その心の声、わかります
ただ、
これまでの人生
不自由なく、伸び伸びと過ごしてきた
だから、今度は自分が
''誰かのためになること''がしたかった
そこで見つけた
自分だけの道……
がちがち、ゴリゴリのサークル!!!
意を決して
送ったメッセージ
入会したいです。
千と千尋の場面で
釜爺にここで働かせてくださいと、乞いる
千尋ばりに気合を入れて
その返事は、
思いもよらぬ
「個人面接をしよう」 だった
サークルで個人面接ってがち!?
そんなことある!?
・春の裏側
何度も、サークルを閉めようかと話し合った
なのに
募集もかけていないのに
1回生が1人、入会希望
衝撃が走った
どんな1回生だろうか??
潰れかけたサークル、もう1度
希望を託してもいいのでは??
そんな期待を胸に、もう一度動き始める
期待してしまうのは
春のせいだろうか
・気づきの、春
京都に行っても
自分は自分
''京都に行ったら何か変わる''
こんな思いは
幻想 であった
他人に期待するのはやめよう。
いつも、どこか
敷かれたレールの上を歩いてきた
寄り道をしてもいいじゃないか
自分の足で歩いていこう
だって
そっちの方が
人生面白い
りっぴー
1歩ずつ、少しずつ、進んでいこう。
~第2話(完)〜
