【第3話】占い依存症——精神科病棟で見た「信じすぎる人たち」——精神科看護師が「やめられない心理」を臨床データで解剖する
「占い師の先生に聞かないと、何も決められないんです」
精神科外来に来た40代の女性の言葉だ。
就職、引っ越し、食事のメニューまで——すべての決断を占い師に委ねていた。費やした金額は、過去3年間で100万円を超えていた。
「やめたいと思っているんですけど、やめると不安で……」
この言葉は、アルコール依存症の患者さんが言う「やめたいのに、飲まないと不安で」と、構造がほぼ同じだ。
占いへの依存は、意志の弱さではない。脳の報酬系と不安が絡み合った、精神医学的に説明可能な現象だ。
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