チャリっとひたちなか「海辺の小駅物語」サイクリング
今年の3月に発行された、茨城県ひたちなか市のサイクリングマップ「チャリっとひたちなか」。
こちらのイラストを担当しました。
月1でWEB連載(バイシクルクラブ )をしている「夏福のゆるポタエッセイ」で、チャリっとひたちなかのおすすめコースから「ひたちなか海風」コースを走ったのですが↓
今回は個人的に「海辺の小駅物語(20km)」コースを巡ってみようと思います。
ひたちなか市を走るひたちなか海浜鉄道湊線の駅を巡るコースで、路線は14.3km11駅になります。

常磐線勝田駅からスタート。

ひたちなか海浜鉄道湊線の勝田駅ホームは、常磐線勝田駅の改札内にあります。
この線は、それぞれの駅に名物や特徴を示したイラストが描かれたかわいい駅名標が設置されていて、勝田駅はひたちなか海浜鉄道のシンボルカラーであるオレンジ色で、車両と社のロゴマークが描かれています。
この各駅の駅名標のキーホルダーが那珂湊駅で販売されていますよ。

さて、勝田駅を出て住宅地を走り、ひとつ目の工機前駅に到着。勝田駅から約1kmと近いです。
ここは、もともとはすぐそばに建つ日立工機(現在は工機ホールディングス)の専用駅だったのが、地域の要望を受け1998年に一般の方も利用できるようになったんだそうです。
ちなみに、勝田駅と那珂湊駅以外は無人駅なので券売機が設置されているのですが、工機前駅には無く列車内での清算になります。
駅名標には、工機ホールディングスが製造する、電気工具のインパクトドライバーとセーバーソー(電動のこぎり)、「機」の字には電気マークが描かれています。

こちらも工機前駅から約1kmほどと近い金上駅に到着。
待合室には券売機、ホームにはアーティストの大きなオブジェが置かれています。
駅名標には、金上駅に近接する陸上自衛隊勝田駐屯地が桜の名所であることから、桜と特殊車両(戦車)が描かれています。
勝田駅(勝田/勝った~)と金上駅(金上/金運上昇)にちなんだ開運切符がされており、お守りとして持って帰るもよし、実際に乗車券として使うもよしなのだそう。

マップに沿って、街中の県道38号から細い道へと入ると、なにやら私の好きそうな道が。


ほとんど車がいない農道が続き、快適に楽しく走ることができます。
県道38号は何度も走ったことがあったんですが、すぐそばにこんなにいい道があったとは知りませんでした。

中根駅へと到着。ここは、田んぼと林に囲まれた駅で、アクセスしやすい「関東の秘境駅」として有名です。
確かに周りはのどかな自然いっぱいの場所なんですが、実は林の向こう側には先ほどの県道38号が通っている町がある、なんちゃって秘境駅だったりします。
レトロな駅舎も相まって雰囲気は抜群ですよ。かつては乗車券の販売や改札がある有人駅だったようですが、現在は無人で券売機はありません。
駅名標には、7世紀前半頃に築造された虎塚古墳にちなみ、矛(ほこ)と前方後円墳が描かれています。

お次は高田鉄橋。
駅の真上には立体交差で国道245号が通っており、ちょうど日や雨よけになっているナイスな位置。券売機もあります。

ひたちなか海浜鉄道湊線は明治時代から続く古い路線ですが、この駅は地域の要望があって平成26年に開業した新しい駅のようです。
高田とはかつてのこの辺りの地名のことで、駅のそばにある鉄橋が高田の鉄橋と呼ばれて親しまれていたことから、駅名に名付けられたのだそう。(正式な橋の名前は中丸橋梁)
駅名には、駅名の「高田」と「鉄橋」をそれぞれ両側の岸に見立て、両岸間を鉄橋で渡る列車をイメージして描かれています。

那珂湊駅に到着。
勝田駅を除いた唯一の有人駅です。那珂湊駅の御駅印や各駅の開運駅印、そのほかのグッズもこちらの駅で販売されていますよ。(画像にある各駅印は数年前に購入したものなので、現在はデザインが変わっているかもしれません)
那珂湊駅は駅ネコで有名なんですが、この日は残念ながら出会えず。
駅舎もホームもレトロで可愛く、ホームには駅ネコ「ミニさむ」専用ベンチや、イラストが描かれたたくさんのヘッドマーク、阿字ヶ浦駅にある鐵道神社の一の鳥居や、「運を招くシンボル」の石碑など見所がいっぱいです。
リアルなほしいもがつり革にくっついた、ほしいも列車に乗れるとラッキー。

駅名標には、幕末に大砲鋳造のために建設された「反射炉」(復元されたものが現存。那珂湊駅から徒歩7分)、日本初のステンレス製気動車で今はミニ博物館として車庫に保存されている「ケハ601」と那珂湊駅のアイドル「駅ネコ」が描かれています。


お次は殿山駅。
この駅舎の感じ、以前は有人駅だったのでは?と思い調べてみると、平成8年~22年の間は有人駅だったようです。現在は券売機があります。

ホームにある、屋根と一体になったベンチは、廃止された茨城交通水浜線で使用されていたものを転用したもので、電車や駅好きな人が見に来るんだそうですよ。
駅名標には、2つの花をモチーフにしたもので、ひたちなか市の花「ハマギク」と「ケイトウ」が描かれています。
ひたちなか市はハマギクが自生する南限なんですって。


これまで街中を走ってきましたが、一旦海へとでます。一瞬だけ、すぐまた街中に戻ります。

平磯駅に到着。
ここももしかしたら以前は有人駅だったのかも?と思うような作りで新し目に見えます。
調べてみたところ、昔はスーパーとくっついた複合駅舎だったようで、スーパー閉店後取り壊され平成23年に新しい駅舎となったそうです。
昔のスーパーの画像も出てきたんですが、ローカルスーパーといった佇まいがいい感じで、駅がくっついているのも珍しいので実際に見てみたかったです。

駅名標には、平磯海水浴場のシンボルである「クジラの大ちゃん」と、渡り鳥の通り道となっている平磯海岸にちなみ、磯に留まる渡り鳥が描かれています。

お次は美乃浜学園駅。
ここは、沿線の平磯、磯崎、阿字ヶ浦地区の小中学校が統合し誕生した小中一貫校「美乃浜学園」のアクセス駅として2021年にできた新しい駅です。

ホームと日よけのみのシンプルさ。
券売機はありません。通う学生は定期だから?必要ないためでしょうか。
駅名標には、美しい海と学校名の語源となった万葉集の和歌、「美乃浜学園」後者屋上にあるソーラーパネル、地元の民謡磯節にちなんだ三味線と、近隣海岸に自生するスカシユリが描かれています。

磯崎駅に到着。
かつては有人駅でしたが、現在は無人で駅舎に券売機があります。

ホームに出ると、ちょうどイソザキ自動車のラッピング車両がやってきました。
磯崎駅にイソザキ。

駅名標には、磯崎駅近辺に広がるさつま芋畑と、酒列磯前神社に祀られている少彦名命(すくなひこなのみこと)が描かれています。

最終駅の阿字ヶ浦駅に到着!
こちらもみるからに有人駅のような駅舎です。駅舎内に入ると改札窓口が残っていました。現在は無人駅で、券売機があります。

こちらの駅には、引退した「キハ222」を御神体に、実際に使用していたレールで作られた鳥居が立つ鐵道神社があります。
ご利益は「無事故」「開運」など。
御朱印やお守りは、那珂湊駅でいただけます。
ひたちなか海浜鉄道湊線名物のほしいも列車にちなんだ「ほしいも列車王国」の看板もありますよ。

駅名標には、近くにある温泉、釣り針と海藻、そして茨城県の代表的な鍋食材であるあんこうが描かれています。
これで全駅めぐり終えました。
ひたちなか海浜鉄道湊線は、ひたち海浜公園近くまで延伸し2つの駅が増える予定です。
ひとつめの開業が2030年とまだ先ですが、どんな駅ができるのか、どんな駅名標になるのかが楽しみです。

お腹が空いたのでランチにします。
阿字ヶ浦駅から近く、サイクルマップにも掲載されている「浜ベーカリーあじぱん」へ。
こちらはサイクルサポートステーションでもあり、サイクルマップも置いていただいています。

阿字ヶ浦海岸でいただきます。この日は5月の末だったんですが暑く、すでに足だけ海に入ったり浜遊びをしている人が結構いました。

暑さでゆるんだチョコが犠牲に…。
タコくんはモチモチとした白いパンの中にこしあんが入っていて、一本一本千切っては食べ千切っては食べた足が特にモッチモチしてました。
中身がカスタードのタコちゃんもいます。
他もどれも美味しくて、半分は持って帰る予定が結局全部食べちゃいました。
