我慢が美徳?なわけあるか
「我慢は美しい」
「苦難に耐えてこそ成長がある」
以前は私も似たような精神性を持っていた。
中学生の時、勉強に没頭し、長期休みでは1日10時間勉強したこともあった。その時の私にはこんな座右の銘があったー
「ストイックにやりきる」
これを、勉強ノートや学習机に書き込んで、日々自分を鼓舞させていた。
ストイックに、己の限界まで頑張り、いやなことから逃げ出さない。それが正しくて、評価されて、一番素敵なことだと思っていたーその結果が、ストレスで後頭部が禿げ上がるほどの抜毛症やうつ病だったとしても。
あれから10年経って、気づいたことがある。それは、「世の中、いやなことから逃げても別に生きていける」ということである。仕事が一番わかりやすい。人と話す接客業がストレスに感じるなら、1人でモクモク作業できる仕事に変えればいい。職場に嫌なお局上司がいて毎日胃のキリキリする生活を送っているなら、そんなところ今すぐ辞めて転職してしまえばいい。
こういうことを言うと、
「今はきついけど、慣れれば大丈夫になるよ」
「すぐに根を上げるなんて根性がないな」
と言ってくる人が周りにいるかもしれない。
彼らのいうことは、多少は合っている。が、大半は間違っている。
たしかに、3日で根をあげて仕事を辞めるのはさすがに根性がなさすぎるように思う。しかし、例えば接客の仕事を3か月、半年、1年とやっても慣れない・つらい・逃げ出したいと感じるなら、たぶん接客はあなたには向いていないから、人との対話が少ない仕事に早く変えたほうがいい。「仕事に行くのがつらい…でもそれはみんな一緒だから、ここで逃げたらだめだ」と、あなたはそう思うが、その「つらい」という気持ちは正しい。接客に向いている人が「歯磨きをする」程度の気持ちでラクラクと働いている横で、あなたはフルマラソンを完走するようなハードな気持ちで働いているかもしれないのだから。
勉強も然り。めんどくさいし、やりたくないけど、やらないといけないからやる英語学習ほど伸びないものはない。気づいてほしいのが、あなたが嫌々仕方なしに英語を勉強している横で、目をらんらんと輝かせてむさぼるように英語を勉強している人たちがごまんといるということである。
仕事にせよ勉強にせよ「みんな嫌だけどやってるんだろうな」とあなたが思っているものでも、「毎日それをやるのが楽しくて仕方がない」あるいは「歯磨き程度の簡単なことだと思っている」層が一定数いるものだ。それなら、その分野はその人たちに任せて、自分が楽しく頑張れる別のフィールドを探すのがよいのではないか。
令和になって状況も変わりつつあるが、それでもやはり「我慢が美徳」という考え方は、日本人の中に根強く残っているように思う。が、あなたが我慢して頑張っていることを、ワクワクしながら、あるいは屁とも思わずやっているひとたちがいることを忘れないでほしい。それぞれが自分にとっての適材適所を探し、幸せな人生を送れるよう願い、この記事を締めたい。
