学校で習った「from=〜から」。これだけでは混乱します。
英語の「from」にたくさんの意味があるのを知ってますか?
辞書を開くたびに「場所」とか「原因」など、細かい意味が6つも7つも並んでいて、覚えるのが本当に大変です。
でも安心してください。実は、分厚い辞書にある大量の意味は、すべて「ある1つの強烈な絵」から枝分かれしただけ。この記事を読み終える頃には、丸暗記をやめて、ネイティブと同じ感覚でfromを直感的に使いこなせるようになりますよ。
このリスト見てどう思いますか?
学校や参考書でfromを習うとき、私たちはこんな絶望的なリストを突きつけられます。
場所の起点
時間の起点
出身・源
距離
原因
材料・原料
これ、真面目な人ほど「全部覚えなきゃ!」ってノートに書いて丸暗記しようとするんですよね。
で、いざ長文を読んでいるときにfromが出てくると、「ええっと、このfromは『原因』の意味だから……」と頭の中でわざわざ翻訳ウーマン(マン)を挟むことになる。結果、リスニングや速読で置いていかれる。
断言します。「from = 〜から」という一対一の日本語訳で覚えようとする、その限界がこれです。
ネイティブは頭の中でそんな器用な翻訳はしていません。彼らの脳内にあるのは、日本語の文字ではなく、たった1つの「絵(イメージ)」だけです。
解決策:fromの正体は「びゅーんと離れる矢印」
では、ネイティブが見ているfromの正体とは何なのか?
一言で言います。 fromのコアイメージは、「出発点(そこからびゅーんと離れていく)」です。
頭の中で、「ある場所(スタートライン)から、矢印が外に向かって勢いよく飛び出して、そこから完全に離脱していく絵」を想像してください。
あの忌々しい「6つの意味」も、この矢印1本で100%説明がつきます。ちょっと脳内を整理してみましょう。
脳内ビジュアル化!fromの6つの使い方
① 【場所・時間・出身】(基本のスタートライン)
これは一番わかりやすい「純粋なスタート地点」から矢印が伸びるイメージです。
場所: from Tokyo to Osaka(東京をスタートラインにして、大阪へびゅーん)
時間: from 9 to 5(9時をスタートラインにして、5時まで時間が進む)
出身: I’m from Japan(私が生まれて育ったスタートラインは日本)
② 【距離】「ここを起点に、これだけ離れてる」
「ここから3キロ先です」と言うときのfromも、スタート地点を決めるだけの役割です。
例文: The station is 3 miles from here.
解説: 「ここ(here)」をスタートラインにして、びゅーんと3マイル離れた場所に駅がある、という位置関係を表しています。
③ 【原因】「トラブルのスタートライン」
「原因」なんて難しい言葉を使っていますが、要するに「その状態がどこから始まったか」です。
例文: He is ill from overwork.(彼は過労で病気だ)
解説: 彼の病気という最悪な状態が、一体どこから始まったのか?そのスタートライン(引き金)が「過労」というわけです。過労から病気へと矢印が伸びています。
④ 【材料・原料】「元の姿からの、完全なる決別」
ここ、一番のポイントです!
例文: Wine is made from grapes.(ワインはブドウから作られる)
解説: ワインを作るための最初のスタートライン(元の材料)がブドウです。 ここでちょっと想像してください。ワイングラスの中を見て、ブドウの皮や種の跡形がありますか?ないですよね。「元の姿(ブドウ)から、原型を留めないほど完全に変化して離れていった」からこそ、「離脱」のニュアンスが強いfromが使われるんです。 (※ちなみに、木で作った机のように、元の姿が残っている場合は「of」を使います。注意しましょう!)
【おまけ】誰もが混乱する「区別」のfromもこれで一発
受験英語でみんながブチ切れる熟語「Tell A from B(AとBを区別する)」も、この矢印で理解できます。
例文: It is difficult to tell right from wrong.(正しいことと悪いことを区別するのは難しい)
これ、「悪いこと(wrong)」をスタートラインにして、そこから「正しいこと(right)」をびゅーんと引き離して(離脱させて)見極める、という絵なんです。引っ付いて混ざっているものを、引き離すから「区別」になる。
ほら、「〜から」なんて無理な訳をしなくても、矢印1本で全部繋がりました。
スマホ保存用!fromの脳内変換シート
最後に、もう二度と迷わないように、スクショして見返せるまとめシートを置いておきます。
fromに出合ったら頭に浮かべるカンペ
場所・時間・出身 = 「純粋なスタートライン」
距離・原因 = 「状態の引き金」
材料・区別 = 「元の姿からの完全な決別(引き離し)」迷ったら、
「元いた場所からびゅーーーーーーんと離れる矢印」を描けば勝ち!
次に英文でfromを見かけたら、日本語に訳そうとせず、頭の中で矢印をびゅーんと走らせてみてください。それだけで、英語を読むスピードが劇的に変わるはずです。
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それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
