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「私のそばにいて」と「5時までに」。なぜ同じ『by』を使うのか?謎を解き明かしましょう。

英語ができる人は、前置詞の「by」をいちいち日本語に訳していません。彼らの脳内で行われているのは、たった1秒のイメージ処理。

ルールを丸暗記するのをやめるだけで、あなたの英語力は飛躍的に伸びます。


辞書を開くたびに増える「訳語」

「〜のそばに」「〜によって」「〜までに」「〜の差で」。

学校の授業や資格試験で、byの訳が増えるたびに「英語って結局、全部丸暗記するしかないのか」と絶望したことはありませんか?

動詞とくっついて熟語になった途端、もうお手上げ。あなたが英語を苦手なのは頭が悪いからではありません。学校で習った「日本語の訳」に混乱させられているだけです。

ネイティブの脳内にある、たった1つのイメージ

バラバラに見えるbyの訳ですが、ネイティブの頭の中にあるイメージは、実はこれだけです。

「物理的・心理的に、すぐ近く(影響圏内)にピタッとくっついている」

ただ近くにあるだけではありません。距離が近すぎるがゆえに、「そこから直接、影響を受けるくらいガッツリ近づいている状態」を指します。

例えばこんなイメージをしてみてください。

目の前でバスが発車してしまったとき、ホストファミリーが苦笑いしながらこう言いました。

「Ah, missed by a hair!(お惜しい、髪の毛1本分の差で逃したな!)」

ぱっと意味がわからないですよね。

byって『境界線にギリギリくっついている至近距離』のことなんです。

この1本の芯さえ掴めば、学校で習った謎の訳たちも、すべて綺麗に脳内で繋がります。

【脳内書き換え】4つの例文をイメージで理解

よくある4つの例文を、この「すぐ近く」のイメージでインストールし直してみましょう。

  • ① Stand by me. (私のそばにいて)

    • シンプルに、私の「すぐ近く」に寄り添ってほしいということ。

  • ② Written by Jack. (ジャックによって書かれた)

    • その本が生まれたすぐ近くにいたのは誰か?作者のジャックです。彼の「影響圏内」で作られたから「〜によって」になります。

  • ③ I'll be back by 5. (5時までに戻る)

    • これがなぜ「までに」になるのか。「5時」という時間の壁の「すぐ近く(手前)」にピタッと滑り込む感覚です。5時を過ぎない「手前のギリギリのライン」だから「〜までに」となります。

  • ④ Missed the train by a minute. (1分差で電車を逃した)

    • ホストファミリーが言った「髪の毛1本分」と同じです。電車が行ってしまったすぐ近く(わずか1分という至近距離)のところで逃した。だから「1分差」という意味になります。

【1秒クイズ】じゃあ、「by hand」はどう説明する?

ここで、あなたの脳が本当に書き換わったかテストです。

手紙などを「手書きで」「手作業で」というとき、英語で by hand と言います。

これも「手段のby=〜によって」と丸暗記するのではなく、イメージで考えてみてください。

その文字や作品が作られたすぐ近く、まさに「影響圏内」にあったのは何でしょうか?

……そう、他ならぬ「手(hand)」ですよね。機械ではなく、手が直接くっついて生み出されたから by hand になる。

ほら、もう訳を暗記しなくても、ニュアンスが直感的にハラ落ちしませんか?

【保存版】もう迷わない「by」の脳内処理シート

何度も見返せるように、byのイメージを1枚の一覧表としてまとめました。スクリーンショットを撮るか、この記事を「スキ」で保存して、いつでも見返せるようにしておいてください。

本質イメージ物理的・心理的に「すぐ近く(影響圏内)」場所(そばに)境界線のすぐ近くに存在している人・手段(によって)生み出されたすぐ近くにその人がいる期限(までに)時間の壁のすぐ手前にピタッとくっつく差分(〜の差で)わずかこれだけの至近距離で届かなかった

英語のルールは、無限にあるように見えて、実はすべて「1つの根っこ」から生えた枝葉にすぎません。日本語の訳を10個覚えるよりも、ネイティブの脳内にある1つの景色を掴むほうが、圧倒的に楽で、何より英語が楽しくなります。

最後に1つだけ。

あなたが今まで「丸暗記がつらい」と感じていた英語のフレーズはありますか?もしあれば、ぜひコメント欄で教えてください。そのモヤモヤ、次回のエントリで私がすべてイメージの力で解き明かします。

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