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【夫婦関係】 私はいつも議論に勝つ。それが、少し気に入らない。

夫との議論は、たいてい私が勝つ。

理屈は通っているし、記憶も正確だ。
夫が「あのときそう言った」と言えば、
「違う、こう言ったよ」と返せる。
たいてい、私の方が合っている。

だから、勝つ。

ところが、勝ったあとに、
なぜか少しもやっとする。

夫は途中で降りている。

「まあ、そうかもしれないね」と
言って、静かに終わらせる。

納得した顔ではない。
でも、怒った顔でもない。
涼しい顔をしている。

議論には勝った。
でも、夫は傷ついていない。
消耗もしていない。

私は勝ったはずだ。
でも、エネルギーを使ったのは自分の方だ。
論点を整理して、矛盾を指摘して、
きちんと説明して—— で、
夫は「そうかもね」と言って終わる。

翌朝、夫は何事もなかったかのように
機嫌よく起きてくる。

夫はなんか得していて、
自分は勝ったのに損した感じがする。

それが、気に入らない。
ただ、そこまで嫌でもない。

「負けるが勝ち」

という言葉がある。

これは謙虚さの話ではなく、
どこでゲームを終わらせるか、
の話だと思う。

夫はそれが、なぜかうまい。

勝ったのに、損した気がする。
なんか、ずるい。

——でも、まあいいか。


ちなみに、夫はこう考えている。


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