滅多に会えないけれど私は好き
その存在は日本中に、いや世界に知られている。
こちらから見れば憧れ、向こうからは眼中にない。
たまに遠くからチラッと姿を見れば嬉しくなる。
気まぐれだから近くまで行っても
会えるとは限らない。
いくら好きでも意味がないことは
わかっているのだが諦められない。
可能性は少なくても
少しでもチャンスがあれば逃さない。
だけどどうも巡り合わせが悪いのか、
なかなか会うことはできなかった。
しかし、ついに念願がかなった。
とうとう近くから絵を描くことができた。

やはり実物よりちょっと尖らせて描いた方が絵になる。
部屋によっては富士山が見えることもある、
というホテルに泊まった。
夕方に部屋に入った時にはちょうど富士山の方角にだけ雲がある。やはりまたしても無理なのか?

一晩明けて外を見れば晴れて富士山が見える!
そういう時のためにスケッチセットをわざわざ持ってきたのだ。喜んで夢中になって描いた。

手前は何かの工場でゴチャゴチャしていたので
かなり省略して描いた。

富士山のことは好きだけど
側まで行っても天気が悪くて
ぜんぜん見えなかったことがあって、
嫌われているのかと思ったけど、
こうして近くで見ることができて満足。
ちょっと北斎になった気分が味わえた。
地元にお住まいの方からすると
いつもある富士山がそんなに珍しいのか、
と言われることだろう。
関西在住者には富士山は憧れの存在なのだ。
たまに新幹線で見るくらいしか
お付き合いはないけれど、
滅多に会えないけれど、
私は好きなのだ。
