見出し画像

選択を間違えたらとんでもないことになってしまった

ああ、選択を間違えた。

迷ったのだ。そしてこちらを選んでしまった。

こんなことになるなんて予測していなかった。

甘かった。もっとよく考えるべきだった。

まぶたが重い。全身から力が抜けていく。

だめだ…。もう動けない…。

意識が遠のいていく。


「緊急事態!緊急事態!」

「ただいまより、緊急事態のため、
 上層部は通常体制を停止しました。
 特別総合司令部が発足します。」

「各部、報告を!」 

「上層部、緊急機能停止中です!」 

「中心部です。危機的状態にあります。
 大きな塊があって通行不可です。」

「分かった。ではこれより総動員で
 塊の分解活動に邁進せよ!」

必死の復旧作業が続く。

「中心部、状況を報告!」

「はい、全力で取り組んでいますが、
 事態の改善にはまだしばらくかかりそうです。」

作業にあたるものたちにかなり疲労の色が濃い。
ある程度の分解は進んできた。

「中心部、状況は?」

「はい、まだ完全ではありませんが、
 通常体制に復帰可能です。
 ちょっとここで上層部にひとこと
 言わせてください」

「はい。中心部どうぞご発言を。」

「そもそもどうしてこうなったんだよ。
 上層部の連中は何を考えてるんだ。
 もっと下々のもののことを考えろよ。」

「ごもっともです。今後は慎重に各部署との連携を 
 深めて適切な判断を下していきます。
 厳重に反省してこのような事態を繰り返すことの
 ないようにします。
 上層部の判断の誤りにより、中心部の方々には
 大変なご迷惑をおかけしました。
 心よりお詫び申し上げます。」


「総員の活動への協力を感謝します。
 これにて特別総合司令部は解散。
 上層部は通常体制に復帰します。」


意識が戻ってきた。

たっぷり1時間以上気絶するように寝ていた。

私は深く自分の選択を悔やんだ。

やっぱり、カキフライではなく
チキンステーキにするべきだった。

揚げ物は美味しいけど
ランチに食べると重たすぎた。

楽しい友人たちとのとランチ。
迷った末にカキフライを選択した。
運ばれてきたら予想以上に大きかった。
美味しかった。お店は何も悪くない。

ただ、私の消化機能がついていかなかった。

教訓 消化能力に自信がないのに
   揚げ物を選択してはならない。

気絶するように寝ている間には、

きっと私の体の中で緊急事態宣言がなされ、

通常の上層の頭脳司令部ではなく
特別総合司令部が指揮をとって
総動員態勢で体の中心部の胃腸が
消化につとめて

がんばってくれたのに違いない。

それでも夕食の時間になっても
胃にはまだカキフライが居座っていた…。

選択を間違えたらとんでもないことに
なってしまった。

自分の消化能力とよく相談の上、
正しい選択をすることが望ましい。

はい、深く深く反省しております。

私はもう若くないのだ……。

さよなら、大量の揚げ物。


いいなと思ったら応援しよう!