1300分の1から2の変異型である私の存在意義とはなんだろうか
私はとあるコミュニティに暮らしている。
このコミュニティは西と東に分かれており、私は
西側だ。このコミュニティは合計1300ほどで構成されている。
私はちょっと周りとは毛色が違う。
実は珍しい変異型なのだ。
当局から目をつけられているのはわかっている。
いつ抹殺されてもおかしくはない。
だが私はくじけない。今は珍しい変異型でもいつか
メジャーな存在になる日が来ると信じている。
まあ今日や明日ではないだろうが。
もっと遠い未来には自分はけっして珍しくないありふれた存在になるだろう。
私は先駆者なのだ。
今に時代が私に追いついてくる。
そう、今まで私は唯一の存在だったが、
同じく西側に他にも毛色の変わった存在があることがわかった。もう私だけではない。
コミュニティの未来はきっと私たちのものだ。
ある日、鏡を見ていて右の眉毛に一本白髪を見つけた。他は黒いのに一本だけ。
目立つから抜いてしまおうかとも思った。
だがよく考えてみたら、私の母は眉毛が高齢でほぼなくなっている。もし白眉毛を抹殺し続けて眉毛
コミュニティの存続が難しくなったらどうする?
眉毛なしか白眉毛か。
自分が年をとり髪も白くなってきていることを考えると眉毛なしよりは白くても生えている方がマシである。
そう思って私は変異型の一本の白眉毛を抹殺しないで温存することにした。
つい先日またしても白眉毛を発見した。
残念だが着々と変異型は増えていくに違いない。
今日や明日の話ではないが、いつかきっと私の眉毛は白くなっていくのだろう。
人間の眉毛というのは右と左と合わせてだいたい1300本ほどあるらしい。
今のところはまだ1300分の2でしかない変異型はどこまで増えるのか、それとも加齢による全体数の減少とどちらが早いか?
さあ私の老後の眉毛の運命やいかに!?

