「笑える革命」から学ぶ
「笑える革命」
そんな革命があるのだろうか。
「革命」というと、苦しんで、もがいて、そのうえで変化を手にするイメージがあります。喜怒哀楽でいうと、怒がメインのような。
でも、そんな革命のイメージをいい意味でぶち壊していただいたのが、「注文をまちがえる料理店」であり、「delete C」の革命です。
これらのプロジェクトを手掛けた発起人が、小国士朗さん。
一瞬、何のプロジェクトか分からない、「???」が頭に浮かぶ。
「注文をまちがえる料理店」は、
接客をするのは“認知症を抱える人”。
まちがえることを受け入れて、
まちがえることを一緒に楽しむ。
この不思議であたたかいレストラン
「delete C」は、
deleteCは、誰もが参加できて、
みんなでがんの治療研究を
応援していける仕組みをつくります。
そして、「がんを治せる病気にする日」を
1日でも早く手繰り寄せることに貢献します。
「なんだろう」という「???」からはじまって、
「なるほど」という「!!!」をつくる。
北風ではなく、「太陽」のアプローチ。
認知症やガンといった笑えない社会課題を馴染みのない人に分かってもらうための「太陽」のアプローチです。
たとえば認知症がもたらす厳しい現実をストレートに伝えて「この問題が大変だぞー」と伝えるのが「北風」のアプローチ。
でも「注文をまちがえる料理店」は、「太陽」のアプローチで、「あ、間違えてもいっか」と、みんなが笑顔になりながら、認知症の方々と、そうでないお客さんが交わっている。
小国さんはこの「太陽」のアプローチにこだわっている。暗く、重くなりがちな社会問題をテーマにするときに、それをどうやったら、明るくポジティブに伝えられるか? を考える。
まさに目からウロコを通り越して、目からマグロ。
ちなみに以前も小国さんのお話をイベントでお伺いしたことがありました。
小国さんの新著「笑える革命」の出版記念イベントがあり、行ってきました。
めちゃくちゃおもしろくて、あっという間の2時間でした。
「分断」を乗り越えるには?
ほんとにイベントではたくさんの学びがあったのですが、1つだけご紹介させてください。
イベントのなかで、「社会問題には、分断が生まれがち」というお話がありました。
たとえば、「ジェンダーギャップ」という社会課題でも、男女の分断が生まれてしまったり、女の敵は女、という分断が生まれてしまったりします。
私も企業のなかでの、ジェンダーギャップ解消に向けてアクションをしているのですが、分断が生まれてしまうたびに、「分断じゃなくて、いっしょに私たちの課題に向かいたいだけなのに・・・」と嘆いています。
イベントの質疑応答のなかで、「どうやったら、分断を乗り越えられるのでしょうか?何か具体的に意識されていることなどあれば、教えてください。」と質問をしました。
小国さんからは、「delete C」プロジェクトを始めるときに、ぶち当たった分断のエピソードを共有いただきました。
ある先生に「なめるな」とめちゃくちゃ怒られたそうです。
その先生は、四六時中ガンに向き合い続けている。なので、「がんを治せる病気にする」なんて、そう簡単に解決できる課題じゃない。
「君たちは本気なのか?」
そう問われた小国さんは「本気です」と答えたそうです。
「分断」は、そう簡単に乗り越えられるものではない。
それから本気でプロジェクトをカタチにしていったとのこと。
いろんな企業と連携し、たくさんの人がSNSで「C」を消す投稿をしてくれた。
そしてようやく、先生が認めてくれたそうです。
今では、「delete C」プロジェクトの最大の応援者となってくれているのが、このときの先生だとか。
「分断」は、そう簡単に乗り越えられるものではない。
なので、自分が本気でカタチにする。
言葉にするのは、誰だってできる。
大事なのは、カタチにすること。
胸が熱くなるお話をありがとうございました。
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