【栄養レッスン】塩は“いのちのミネラル”。日本の伝統と健康をつなぐ自然塩のお話
自然塩と精製塩の違い、健康への影響、海塩・岩塩の選び方、毎日の塩分量まで、迷いがちな“塩”の基礎がまとめて理解できます。
食卓には欠かせない「塩」。
けれど、精製塩と自然塩が体に与える影響はまったく違います。
毎日の食事に直結するテーマだからこそ、
正しい知識を持って選びたいもの。
この記事では、身近な疑問に答えながら
“体が本当に必要とする塩” についてお伝えいたします。

日本は海に囲まれた島国であり、塩作りは独自の進化を遂げてきました。
日本の伝統的な塩作りは、一度は大量生産に取って代わられそうになりましたが、消費者運動などを通して「自然塩」として現代に受け継がれています。
近年は減塩が声高にうたわれて塩分を避ける傾向がありますが、塩化ナトリウムだけを取り出した「精製塩」と、手間暇かけて作られた伝統的な自然塩の体への影響は全く異なります。
今回は塩分をどのくらい摂ればよいの? 塩の摂り過ぎは高血圧になる? どんな塩を選べばいいの? など身近な疑問についてお答えしていきます。
塩分の主な役割
体液の水分のバランスを調整する
神経や筋肉の働きを助ける
全身の細胞に酸素や栄養素を運び、老廃物を回収する
胃酸を生成し、食物の殺菌や消化を助ける… など
塩分の不足:血圧低下や立ちくらみ、倦怠感などの脱水症状を起こす
塩分の摂り過ぎ:塩分を摂り過ぎると、体液中のナトリウム濃度が高まり、余分な水分をため込んで血液量が増え、高血圧を引き起こす原因になる
日本の野菜はアメリカよりナトリウムが少ない?
プラントベース食との関係
ホールフード・プラントベースの食事では、SOSフリーが推奨されています。
これは、Salt(塩)、Oil(油)、Sugar(砂糖)を摂らないという意味です。
ナトリウム(食塩の一部でヒトが体内で必要とするミネラル)は、食塩だけでなく食べ物の中にも含まれています。
プラントベース食のエキスパートたちは、野菜はナトリウムが多いので、野菜からも十分なナトリウムが摂れると言いますが、実はアメリカの野菜は、日本の野菜よりナトリウムの含有量が多いのです。
日本とアメリカの野菜に含まれるナトリウム量は…

数字だけを見ても分かりにくいので、グラフで見るとより明確です。

自然食の臨床医ジョエル・ファーマン博士は、野菜だけでも約0.8gのナトリウムが摂れると言いますが、日本で同じくらいの量の野菜を食べてもナトリウムは0.2gほどしか摂れません。
日本人は、海藻や魚、自然塩を使った漬物(野菜)や味噌、醤油などから塩分を摂ってきたのでしょう。
*** ここから先は有料になります ***
毎日の“塩選び”が心地よく続けられるように、
この先で大切なことを丁寧にお伝えしていきます。
※ メンバーシップの方は、この先もすべて無料でお読みいただけます。
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
