見出し画像

職場も、こんな空気だったら

この前、数年ぶりに飲み会というものに参加した。

このnoteではあまり書いてこなかったけれど、半年ほど前から、学生時代の友人の誘いでアマチュア楽団に入り、音楽を再開している。

そこにいる友人以外の人たちは、私の個人的な事情 ─ 仕事を適応障害で辞めたことなど ─ を何も知らない。そのこともあって、そこでは純粋に趣味を楽しむ貴重な時間を過ごせている。

今回は、自分たちの演奏会のあとの打ち上げだった。正直、最初は打ち上げには出席しないつもりだった。

でも、ほんの少しだけ興味がある自分もいて、「これは練習だ」と自分に言い聞かせ、勇気を出して参加してみた。

ちゃんと話したことがない人ばかり。世代も性別もバラバラで、40人くらいの人たちがワイワイしている。

私が座った席は、偶然にも60〜70代くらいの男性が多いエリアだった。

一瞬、しまった、と思った。
私がその中では年下で、しかも女性だ。

「これって、私が食べ物を取り分けたりするのかな……いやだな」と思った。

でも、その直後に、嫌ならやらなければいいと気がついた。だから無理はしないと決めた。

結果的には、そんなことを気にしているのは私だけで、みんな好きに自分で取って食べていた。

サラダが来た時はドキドキしたけれど、ひとりの男性が「どうする? 好きな具材とかあるし、勝手に取り分けない方がいいよね」と言ってくれたので、「はい! 各自でやりましょう!」と即答したら笑っていた。

他の人のお酒が減っていることにも気づいたけれど、あえて何もしなかった。それで何も問題なかった。飲みたい人は、自分で注文していた。

過去のこういう集まりでは、食事を取り分けることにも気を遣いながら、相槌を打ったり、質問したり、質問されて答えたりして、ずっと頭の中がグルグルして疲れていた。

でも、その日は自然と周りの話を聞けたし、しかも予想外に面白く感じた。興味があるような表情を無理に作る必要もなかった。

仕事のことを聞かれたら嫌だなと心配していたけれど、私に個人的なことを聞いてくる人は一人もいなかった。

みんなお互いに好きな音楽の話や、最近あった身の回りの面白い話をして、ただ笑っていた。

2時間があっという間だった。

お開きになる少し前に一人で先に帰ることにしたので、帰り道も気楽だった。

そして思った。

職場も、こんな空気だったらいいのに。

もちろん、趣味と仕事は違う。
でも、心構えという意味では、こんな雰囲気がいいなと思ってしまった。

他の人に妙に気を遣わず、

個人的なことは必要以上に話さず、

協力が必要なことは一緒にやる。

そして、人として優劣をつけない。

仕事なんだから、仕事について評価されることは仕方ない。それはわかる。

でも、それはあくまで仕事をより良く進めるための評価であって、人間性まで否定する必要はない。

私たちは職場でも、お互いに協力して、皆で心地よく過ごすことはできないものなのだろうか。

飲み会の帰り道、ふとそんなことを思った。

この日、勇気を出して参加した飲み会で、穏やかで優しい時間をくれた人たちに、心から感謝したい。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集