退職のあとすぐ転職、たった1週間でまた休職してしまった話
以前の記事で、今年(2025年)の春に適応障害で初めて休職を経験し、その後退職したことについて書きました。
※10回分はマガジンにまとめてあります。
けれど、実はそのあとにも続きがあります。
今回は、その“その後”の話です。
私は無職になるのが怖くて、退職後に再び転職をし、そしてたった1週間で、また休職することになっていたのです。
当時は心の整理がつかず書けなかったそのときのことを、ようやく言葉にしてみようと思います。
「次を決めなくては」と焦ってすぐに転職活動スタート
まずは、最初の休職に至るまでの経緯を振り返ってみます。
今年の始め頃から、同じ部署の人が退職し仕事量が増え、相談する人も居なくなり疲弊する状況が続いていました。
転職サイトには以前からそのまま登録しており、ある会社からカジュアル面談の誘いが来ていましたが、その時点では辞めるつもりはなかったので、特に返信はしていませんでした。
しかしその後、大勢の前で叱責されるなどのパワハラが度重なり、動悸やめまいの症状が悪化。春には適応障害の診断書が出て、人生で初めて休職することになりました。
その時点では「数ヶ月は休める」と思い込んでいましたが、会社から「休職期間は1ヶ月間。期間内に復職できなければ退職」と言われ、将来を考えると本当に不安でたまりませんでした。
復職してもパワハラの原因となる人物は避けられそうになく、会社も真剣に受け止めていない様子で、復職することなど到底考えられません。
それでも、無職になることにはどうしても耐えられなかったのです。
そこで、以前声をかけてくれた会社に連絡を取り、オンライン面談をお願いしました。
まだ採用は継続していたそうで、感じの良い対応をしてもらいました。
今振り返っても、あの体調の中でなぜあれほどの行動力が出たのか、自分でも不思議です。
とにかく「次の転職先を見つけなくてはいけない」という気持ちしかなく、必死でした。
面談では休職や適応障害についての話はしませんでした。
とんとん拍子で話は進み、最終面接へ。こういう時は、接客業の経験が長かったせいか、どんなに具合が悪くてもその瞬間だけ気合いのスイッチが入ります。与えられた役を演じているような感覚でした。
最終面接で「残業は大丈夫ですか?」と聞かれ、本当はイヤなのに「必要ならやむを得ないと考えています」と答えた自分を、うっすらと覚えています。
そして内定が出た私は、「無職になりたくない」という一心でその会社に入社を決め、前職の休職期間が終わるとすぐに退職し、新しい会社に入社しました。
新しい職場でも、心と体がついていかなかった
入社初日から、どこか現実味のない感覚がありました。
それでも「最初だから緊張しているだけ」「もう立ち止まることはできない」と、自分に言い聞かせながら出社しました。

けれど、心と体は思っていた以上に消耗していました。
オフィスに着いた瞬間から、胸の奥がざわざわし、呼吸が浅くなるのを感じました。
「このまま働き続けられるのだろうか」という不安は、初日からすでに心に湧いてきました。
最初の数日は、とにかく必死でした。もちろん、嫌がらせをするような人はいません。
それでも頭がぼんやりして集中できず、会話をしていても自分の声が遠くから聞こえるような感覚が続いていました。
そして、同じ部署のほとんどの人が夜10時頃まで残業していることを知り、不安はさらに深まりましたが、
「せっかく採用してもらったのだから前向きに頑張ろう」と、自分に言い聞かせていました。
日々悪化する体調と、「なぜ働けないのか」と自分を責める日々
しかし、そんな気持ちとは裏腹に、体調は日に日に悪化していきました。
夜はあまり眠れず、朝には強い動悸がして、会社に行く準備をするだけで胸が押し潰されそうになります。
会社にいる間は必死に新しいことを覚えようとしますが、帰宅するとぐったりして何も手につきません。
駅前のスーパーに寄って、空のカゴを持ったまま何を買えばいいのか分からず、店内をグルグルと何周も歩き回ってしまうこともありました。
どうして他の人たちのように働くことができないんだろう──と、自分を責め続けていました。
そして入社からわずか1週間ほどで、ひどいめまいに襲われ、私は再び休職せざるを得なくなりました。
(今回も提示された休職期間は1ヶ月間でした。でも、今回は入社してすぐのことだったので、それについてはもう受け入れるしかないと思いました。)
再び休職、そして退職という選択
再び休職することになったとき、私は自分がとても情けなく感じました。その会社に戻ることはもはや考えられず、1ヶ月の休職後に退職を選びました。
そして、診断書の提出や休職の相談、退職の連絡など、会社と再びやり取りをしなければならないという精神的な負担も、また経験することになりました。
「たった1週間で仕事に行けなくなったなんて、周りにどう思われるんだろう」
「履歴書にはどう書けばいいんだろう。次の転職に響いてしまうかもしれない」
そんな考えが頭から離れませんでした。

前回の休職中には連絡できた友人にも、今回はすぐに連絡できませんでした。(いまだにほとんど連絡できていません)
“無職になるのが怖い”と、あんなに焦って転職した自分を責めました。
その後、カウンセリングを受けたとき、カウンセラーさんからこう言われました。
「働き始めるのが早すぎましたね。最初の休職と退職のあと、本来はもう少し休んでいたほうが良かった。でも、これでようやく休める気持ちになったんじゃないですか?」
本当にその通りでした。
これでやっと、転職のことはいったん忘れて、しっかり休もうと思うことができました。
まとめ-「立ち止まること」は、失敗じゃなかった
今振り返ると、あの2回目の休職と退職は、私にとって必要なものだったのかもしれません。
むしろ、あの経験がなければ、「心と体が本当に回復するために必要な時間」の大切さに気づくことはできなかったのでは…と感じます。
当時の私はまったく冷静ではなく、「立ち止まる=負け」「働いていない=価値がない」と信じ込んでいました。
でも本当は、立ち止まることは“終わり”ではなく、“次に進むための準備”なのだと思います。
自分を守るために必要な時間を、自分に与えている──ようやく、そんなふうに思えるようになってきました。
🌱
ここまで読んでいただきありがとうございました。
