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日英翻訳1日1題(268)「島唄よ 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ」

(↑のつづき)

THE BOOMの『島唄』のサビの部分です。

作詞作曲は、沖縄ではなく山梨出身の、宮沢和史です。

ちなみに島唄とは、もともと奄美群島の民謡のこと。

1992年にリリースされ大ヒットし、さらにはアルゼンチンでも「SHIMAUTA」として大ヒット、アルゼンチンのグラミー賞といわれるガルデル音楽賞を受賞し、2002年サッカー日韓ワールドカップのアルゼンチンチーム応援歌ともなりました。

 

☆☆☆

さて英語です。

世界で歌われている曲なので、当然ながら英語バージョンがあります。

ここでは、宮沢とイギリスのソプラノ・シンガーIZZYとのデュエットで歌われている日英混合バージョンの歌詞から紹介します。

Shima-Uta, my island
ride the wind
together fly like birds
across the ocean waves


 とくに解説はいりませんね。よい翻訳だと思います。

☆☆☆
 
ただし「鳥とともに」がlike birds(鳥のように)になっているところは、個人的にはすっきりしません。
 
たしかに、fly like birdsは英語できわめて一般的な表現であり、いっぽうfly with birds(鳥とともに)はあまり一般的ではありません。
 
また、fly with birdsは音韻的にfly like birdsほどきれいではありません。

fly like…だと[lai]という音が2回続いて軽やかでリズミカルですが、fly with…はそうではないからです。

☆☆☆

でも、

この歌のいちばんのポイントは、島で歌われた歌が、鳥たち「とともに」海を越えていくところなのではないでしょうか。


つまり、人々の歌う歌には「魂」が宿っているのです。

そしてその魂が同じく魂を宿す鳥たちとともに海を越えていく。

そうした光景が、私たちの心を揺さぶるのではないかと思います。

ですから私としては歌詞を次のように変えたいと思います。

Shima-Uta, my soul
ride the wind
together fly with birds
across the ocean waves


 こうすると、西欧的感覚では少しわかりにくくなるかもしれません。

西欧では、歌や鳥のなかに「魂」が宿っているという感覚が薄いからです。

でも、だからといって私たち自身の感覚を捨てる必要は、ありませんね。

英語であっても、私たちの心のあり方をきっちり伝えるようにしたいものです。

(つづきは↓)

☆☆☆

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