日英翻訳1日1題(270)「とりとめのない気ままなものに どうしてこんなにひかれるのだろう」
ユーチューブに「週刊ことさきく」第5号をアップしました。今回は「日本語は、素晴らしすぎる!」をテーマに話しています。
(↑のつづき)
松任谷由実の「紙ヒコーキ」の歌詞の一部です。私はユーミンの歌のなかでこの歌が一番好きです。
さて英語です。

まずは、Gemini君ですね。今回も、Gemini君の仕事ぶりは、なかなかのものです。もちろんこれ、皮肉ですが。以下はGemini君のつくった英語です。
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直訳的で自然な英語表現
最も一般的で、歌詞のメロディにも乗せやすいストレートな表現です。
"Why am I so drawn to such aimless, whimsical things?"
ポエティック(詩的)な表現
「とりとめのない」という言葉に「目的のない(directionless)」や「まとまりのない(random)」を使い、より情緒的な雰囲気に仕上げた表現です。
"Why do I feel so attracted to things that are so directionless and free?"
口語的で感情を込めた表現
少し日常会話に近い、感情をストレートにぶつけるような表現です。
"How is it that I’m so captivated by things that just wander wherever they please?"
☆☆☆
いやいや!
「歌詞のメロディにも乗せやすいストレートな表現」も「より情緒的な雰囲気」も「感情をストレートにぶつけるような表現」も、どれもそんなわけ、ないでしょ?

☆☆☆
問題は、Subject決めです。
Gemini君にように、「I」をSubjectにしてしまうと、自分を外から眺める「天の視点」からの記述になってしまいます。
このユーミンの「ひとりごと」は、そうした自分を外から眺める「天の視点」のものではなく、自分の内にある視点からのものですね。
ですから、ここでのSubjectは「I」であってはならないのです。もっといえば、「I」が言葉として示されてはいけないのです。
原文日本語に「私」がないのと同じことです。

☆☆☆
そこで、私は「とりとめのない気ままなもの」をSubjectにして、それがどののような性質を持つのかを示すことにしました。
つまり、SVO構文ではなく、SVC構文にしました。
これだと、「I」が出てきません。視点が外部から自分を眺めるかたちにはなりません。
それが以下の英文です。
Why is something whimsical and unbound so fascinating?
whimsical =風変わりで遊び心があり、どこか魔法のような
unbound = 縛られていない
fascinating = 魅力的な
(つづきは↓)
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