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成瀬由紀雄の提言1 皆さん、英語に憧れるのは、もうやめましょう

これまで私たち日本人は、英語に憧れ続けてきました。

英語ネイティブのように英語がぺらぺらと話せるようになることが、私たちの英語学習の目標でした。

ネイティブ「並み」になることが、私たちの「夢」でした。
 
書店やオンラインには、「こうすればネイティブ並みに英語ができるようになる」といったたぐいの本や情報が満ち溢れています。

文科省は小学校に英会話の時間を組み入れました。高校の英語授業をすべて英語で行うことにしました。

東京大学を筆頭に多くの大学が授業を英語化しようとしています。日本語では世界に通用しないというのです。
 
いまかなりの数の日本人が、日本語しか使えない日本人に生まれたことは損なことであって、できれば英語ネイティブとして生まれたかったと思っています。

80年前にGHQが考案した日本人を日本人でなくそうとする占領政策は、大成功を収めたといえます(自虐ジョークです)。
 
このような「心と言葉の植民地化」を、私たちはここでなんとしても阻止しなければなりません。

それができなければ、私たちの子孫は日本人ではなくなるでしょう。おおげさにいっているのではありません。本当にそうなります。
 
「心と言葉の植民地化」をここで阻止するために、まず英語に憧れることをやめましょう。

英語なんかいらない!などといった頑なな態度をとれといっているのではありません。そのような英語に対する反発心は英語に憧れることと根っこは同じです。

もちろん英語や英語文化が好きで英語を一生懸命に勉強することに何の問題もありません。

それはフランス語やフランス文化が大好きでフランス語を一生懸命に勉強することや、タイ語やタイ文化が大好きでタイ語を一生懸命に勉強することと同じことです。
 
英語は人類が持つ数ある言語のなかのひとつであるという、冷静な判断をしてほしいのです。

英語はいま世界でもっとも広く用いられている言語ですが、それは歴史の偶然によって英語がその位置を占めているだけのことであって英語が他の言語よりも優れているからではありません。

またネイティブ英語が実質的な世界共通語になっていることは、万人に対する公平・平等という人類の普遍的価値の観点からみて大きな問題があります。

その点は私(成瀬)が提唱している「第二言語としてのグローバル英語」(Global English as a Second Language, GESL)の普及がいつか解決してくれるでしょう。
 
英語にただ憧れるのは、もうやめましょう。

ニュートラルな気持ちで、冷静に、その魅力的な言語(そうです、英語は魅力的なのです)と向き合い、そしてどのように付き合っていくのかを判断していきましょう。

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